カテゴリ:教育
杉並区教育委員会の「有識者会議」に招聘されて、杉並区の教育センターの方と、苫野一徳さん(構造構成主義研究3にも論文が掲載されています)と鼎談してきました。
何をもって「良い教育」といえるのか、おそるべきことに教育学会では、それについては答えはでない、そのことについて耐え続けるのが教育学だ、ぐらいのことがここ10年言われ続けているのが現状なんだそうです。 ようするに「良い研究」について考える方法を持っていないわけです。 ですから、みんな思ったことを、英語をやった方がよいとか、体力づくりが大事だとか、素朴に言い合っているだけの状態なわけです。 それを解決する糸口になるような画期的な論文を苫野さんがいくつか発表していて、注目されつつあります。 僕もその論文についてはさらに展開、補完できるような気がしていたので、今回の鼎談では、苫野さんの「教育学の構想法の原理」を基軸としながら、「方法」の原理からそれをさらに深めていくようにつとめました。 三者の有機的なコラボレーションの結果、教育に関するあらゆるレベル(行政、教育者教育、児童教育、モンスターペアレント対策等々)で、この考え方は本質的に重要な原理になることが、実践的、多面的に明らかになりました。 これは世界でも初の画期的な試みだと思います(というのも、そういう考え方を生み出すような強靱な原理はいま日本にしか存在しないためです)。 今後、この考え方が、苫野さんを中心として世界の教育学に広まり、世界の教育現場を「よい」方向に変えていく契機になることを願っています。そしたら世界はいまよりだいぶ平和に近づくはずだからです。 苫野さんのブログにもっと詳しく書いてありますので、詳しくはこちらをどうぞ。 http://geocities.yahoo.co.jp/gl/ittokutomano/view/20090528 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/06/09 03:28:12 AM
[教育] カテゴリの最新記事
|
|