西條剛央のブログ：構造構成主義

ご存じの通り，昨日の東京でも基準値を超える放射性ヨウ素131が確認されたと報じられ，各地で買い占めなどが起きています

大人は大丈夫といわれても，身内に赤ちゃんがいるひとは不安になって買ってしまう人もいることでしょう。これはトイレットペーパーとは違うので，いくら「買わないようにしましょう」といってもあまり意味はないでしょう。

放射性ヨウ素131の半減期は８日です。

ということは水を買わずとも，今汲み置きしておいて１ヶ月(32日)保存しておけば1/2×1/2×1/2×1/2＝1/16になりかなりの程度無害化できます。

冷蔵庫（4度）が望ましいとのことですが，ある程度の冷所で保存しておいて，殺菌のための煮沸した上で使えば，１，２ヶ月は大丈夫でしょう。

今後，半減期の長い放射性物質が混入してくる可能性もありますので，現在汲み置きできるひとはペットボトルを大量に用意して水道水を汲み置きしておくのも賢い方法です。

「大人は買い貯めしないように」とお上からいくらいっても，子どもを守ろうとする親を止めることはできません。それよりも，こうした知恵を広めた方が買い占め防止に千倍は効果あると思います。

現在のところ大人は大丈夫のようですので，市販のペットボトルは子どものいるご家庭にゆずって，自分は汲み置きしておくというのも大きな社会貢献だと思います。


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なお，以下は，全国の水道の放射能濃度一覧です。
http://atmc.jp/water/

とても参考になるのですが，Twitterでなぜ宮城県と福島県が表示されていないのだろうと聞いてみたところ，「文部科学省によると宮城は被災のため検測不可。福島は福島災害対策本部が公表してます」とのことでした（自分で確認したわけではないのでご参考まで）。

他の近隣の県の状況を考えても宮城県もあまり好ましいことにはなっていないと考えるのが妥当でしょう。

福島県災害対策本部の情報。
http://www.pref.fukushima.jp/j/index.htm


それにつけても，水や土壌といった命の根源がこれ以上汚染されることだけは回避できることを祈るばかりです。



（早稲田大学大学院専任講師　西條剛央）

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