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西條剛央のブログ:構造構成主義

西條剛央のブログ:構造構成主義

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西條剛央

西條剛央

2011/04/22
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カテゴリ:東日本大震災
読売新聞の次の記事をみて、「ふんばろう東日本支援プロジェクト」でどうにかできないかというご意見がTwitterでたくさん寄せられため動いたところ、すぐに解決ルートを確保することができました。

以下はその過程となぜこうした問題が起こるのかその構造をまとめたものです。

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110421-00000630-yom-soci

行き場ない救援物資、被災地に届けられず山積み
読売新聞 4月21日(木)21時10分配信

拡大写真
山積みになった市民からの救援物資(20日、大阪市北区の旧扇町高で)=尾崎孝撮影
 東日本大震災の被災者支援のため、大阪市が市民から集めた救援物資の多くが、被災地に届けられないまま大量に保管されている。

 震災直後に被災地から要請された物資は、発送する時点では、すでに必要とされていなかったのが理由だ。せっかくの善意が生かされない形になっており、市民からは市の対応のまずさを批判する声も上がりそうだ。

 市は現地の要望を地震直後に聞き取り、3月22日から物資の受け付けを新品の5品目に絞って開始。4月7日までに毛布3593枚、タオル10万177枚、ウエットティッシュ2万7621個、紙おむつ19万9073枚、水(ペットボトル入り)8566本が集まった。

 市は岩手、宮城、福島県に必要な品目と数を問い合わせたが、要望は少なかった。3月31日から5回に分けて発送を始めたものの、結局、毛布約2800枚、タオル9万8000枚、ウエットティッシュ1万5000個、紙おむつ17万1000枚と寄せられた物資のほとんどが余り、水は全てが残った。

 市は4月11日になって受け付けを中止し、物資を旧扇町高校(大阪市北区)に保管。担当者は「被災地へ物資を全て送っても保管場所に困るかもしれないし、仕分けで職員の負担になるのもよくないと考え、配慮した」とし、「今後の課題として、タイミングよく救援物資を送れる仕組みを考えたい」と話す。
最終更新:4月21日(木)21時30分

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松田美由紀@MATSUDA_MIYUKI さんのツイート
@saijotakeo 西條さん?これって、どうにかできませんか?大阪市、行き場ない救援物資 YAHOOニュースhttp://bit.ly/f6dSmy





東大阪市の野田市長にお電話で相談したところさっそく動いてくださるそうです!連携ができ次第ふんばろうでマッチングしていきます。

早速、大阪市長からお電話頂きました。即座に対応してくださり、ふんばろう東日本プロジェクトを通して物資が足りていない避難所に直接送れるようになりました。





なぜ物資がだぶつくのでしょうか。それは被災地の県が持っている倉庫が物資で溢れているため支援物資の受け入れを断っているためです。そこから各地に分配できないでいるのです。ですから各行政が善意で集めた物資が送り先がなくなってしまい山積みになっているのです。

それはどこが悪いという話ではないのです。今回たまたま大阪市が新聞に載りましたが発覚していないだけであちこちの市町村で同じことが起きているはずです。それは大阪市が悪いわけじゃないのですが、市民がそれはおかしいと声をあげたことには意味があります。

その声が大阪市やふんばろう東日本に届いたことで、支援物資を必要としているところに送れるルートができたのです。東大阪市の野田市長にお電話してつないでいただき、家を出て大学に行くまでの間に平松大阪市長と災害復興本部の藤嶋さんから電話があり、夕方には物資を発送することができました。

先ほど担当の藤嶋さんは「おかげさまで市民の善意を無駄にせずに送ることができます、本当にありがとうございます」と何度も繰り返されていました。みんな思いは同じなのです。ただこの有事において、ピラミッドの頂点を一度通して下に配分するという構造が機能していないのです。

ですから、ふんばろう東日本では、行政(上)を介さず、人が人を支援するという基本に戻って、直接送るという仕組みを作り、皆さんの後方支援で大きな成果をあげています。それは行政と行政という組み合わせでもできますし(例、陸前高田市と東大阪市)、行政と企業でもできるのです。





この有事において現場の要請は数日でがらっと変わります。上を通して云々ということをやっていると、どこかで詰まったら終わりですし、届いたときにはタイムラグで必要ない物が大量に届くということも起きてしますのです。

ドラッカーがいっているように、組織の階層が増えれば増えるほど機能は低下します。ですから支援を求めている人(行政)に、支援をしたい人(行政や企業)を直接マッチングさせてしまうのが最も効率的なのです。必要なものを必要なところに必要な分届けることができます。

ふんばろう東日本で実践しているのはそういうシンプルなことなのです。ですがこれは従来の日本の組織構造からすると革命的なことでもあるのです。組織や団体ではなく、市民意思機能として直接的に動くことで、こうした機動性の高い支援が可能になります。





これはネットやTwitterという意思と意思をつなぐ、思いと思いをつなげていくツールが普及したことで、可能になったことでもあります。海外で起きた革命が今日本で被災地への支援復興という形で結実しているといってもよいと思います。それは皆さん一人一人の意思の力に他なりません。

今日も沢山の人が、物資が山積みになっているという読売新聞の記事をみて、僕に@で訴えかけてくださいました。何度も同じ訴えをみていると、やはり気になりますので記事をみてみようと思います。

これはどうにかせねば、大阪市といえば東大阪市の隣だから野田市長さんにお願いしてみようと思って電話して、野田市長さんが平松大阪市長さんに電話をしてくださり、平松市長から電話がかかってきて説明をして、すぐに大阪市の復興支援対策室の藤嶋さんから連絡がきてととんとん拍子に進みました。

僕はたまたまその橋渡しをしただけで、この結果は、みなさん一人一人の「できることをしよう」という意思がもたらしたものなのです。僕らは誰もが大きな変化をもたらす“可能性”をもっているのです。単独でできることは限られていても、それがつながって大きな流れになれば相当なことが実現できます。





今も市町村が集めた物資はどこかに積み上げられています。報道されないだけで必ずあるはずです。なぜなら支援を受ける県が突然もう要りませんと言ってきたためです。自分の市町村ではどうなっているか確認してみてください。それはふんばろう東日本を通せば、被災地に届く生きた資源になります。

ふんばろう東日本は一度物資を預かったりせず紹介してマッチングします。間に入らないで直接届けるため圧倒的に速いのです。

こういう支援物資が余っていますという行政や企業は「ふんばろう東日本支援プロジェクト」のHP http://fumbaro.org/の「連絡先」から「ご連絡内容」http://p.tl/M6Fi に提供可能な物資とその数量を記入してください。ふんばろうで必要している避難所に必要としている物を必要としている分お送りできるようマッチングをさていただきます。




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(早稲田大学大学院商学研究科MBA講師 西條剛央 Twitter(saijotakeo))

・転載等ご自由にどうぞ。

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・西條剛央・岩上安身対談Ust中継→http://p.tl/Wsnb

・西條剛央×GACKT×川崎麻世鼎談(「今ぼくらに何ができるのか?--みんなの思いをつなげる新たな支援システムの提案」)、Ust→http://www.ustream.tv/recorded/13965863






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Last updated  2011/04/23 11:42:42 AM
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