カテゴリ:東日本大震災
以下の引用は、僕が先日、大川小の御遺族でもあり女川中の石碑の立役者でもある佐藤敏郎さんの家に泊めていただいたときに、学校を残したい、とはじめて言い始めた大川小出身の長女佐藤そのみちゃんの想いです。
何気なく語っていますが、こんなまっとうなこと、大人にだっていえるだろうかと思うと涙が出てきます。 これはシェアしないと。 http://www.huffingtonpost.jp/2014/04/12/okawa-sho-graduates_n_5140512.html?utm_hp_ref=fb&src=sp&comm_ref=false こども達が勇気を振り絞って踏み出した第一歩なんだから。 以下、佐藤そのみちゃんの文章から引用 --------------------------------------------- 校舎を「見るだけでつらいから壊してほしい」って言う人や、報道関係の人や遠くから来る人がたくさんいて、「校舎が見せ物になっているのが嫌だから壊して欲しい」という人の気持ちもよくわかります。あの場所には悲しい気も記憶がたくさん詰まっているし、大川地区自体、たくさんの人が犠牲になっています。 私自身、震災後大川小に関わるさまざまな出来事に苦しんだこともあります。例えばいろいろな報道や、いろいろな人の声を聞いたり、ネットの掲示板で嫌な書き込みを見ちゃったりとか……すごい苦しいこともあったんですけれど、でも、むしろ校舎がなくなって慰霊碑だけという形になってしまったら、そういう光景を見たら、余計につらくなってしまうのではないかなと思っています。 遠くから来る人の中には、もしかしたら最初遊び感覚で来ている人もいるかもしれません。だとしても、あの校舎を実際に見れば、それまでの考えも意識も変わるのではないかと思います。私はむしろいろいろな場所のいろいろな立場の人に、大川小を知ってもらいたいです。 私はこの3年間、一瞬たりとも大川小の事を思い出したくない、忘れたい、などと感じたことはありません。 どうしても自分自身の気持ちにばかり寄り添った言い方になってしまうけれど、大川小で犠牲になった子供たち先生方のことは、忘れ去られてしまうのは本当に嫌です。 時間が止まらない限り、風化っていうのはどうしても避けることができないんですけれど、それでもその校舎があるだけでも、その風化をちょっとだけ妨げることができると思います。 最後に、“遺す・遺さない”について決定するまでには、長い時間が必要になると思うんですけれども、とりあえず今は、あの校舎を壊さないでそっとしておいて欲しいです。壊してからでは、何もかも手遅れだと思います。 校舎を遺していくにはお金がかかるし、やはり様々な意見は尽きないはずです。それらを承知の上で、私はこれからも、「大川小の校舎を遺したい」と言い続けていきたいと思います。 -------------------------------------------- お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014/04/29 07:45:22 AM
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