「オペラ座2004」ファンの方、すいません。
一昨日、この映画について「制作費に、まだ興行収入が追いついてない」と書きましたが、そのデータは、ある雑誌に載っていたものです。かかった費用が費用ですし。。。 もちろん、非難ではないです。データ自体も、そう新しいものではなかったかもしれませんね。公開されてからひと月経っても、動員数一位だそうで、何よりです。サントラ盤も、売れてますね~。・・・実は、2回目、観てきました。はい。自分をクタクタにしてから、こなしたかった事があったので。今度は、セリフ(歌詞)もよく聞いてきましたよ。字幕も頑張って読みました。確かに、妙な訳・・ありますね。(Point of no return以外にも)「受難劇」だと、何割の人に伝わるか・・でも、カタカナで「プレイ」は・・。 ただ、分かりやすく工夫した訳もあったと思うんです。何カ所か。まあ、私は英語力ないので、あまり気にならないですみましたが。。。画面全体から、怪人の持つ色気、純粋さ、幼さ、狂気、全て伝わる。失神したクリスを、壊れ物のように大事に寝かせるところ、せつない。(泣)どうなんでしょうか、映画全体の雰囲気をふまえたうえで、かなり意訳?したのか、字数調節?なのか、日本語自体どうも変なトコも。最近では、ひと息に読める文字数が、以前より減ったといわれてるし、使って良い言葉にも、何か「決まり」があるのかな?そのセリフの裏にある思いを考え過ぎた?から、そうしたのか。(『ひかれていた』から、慈愛以上の行動に出たと思うなあ、クリス)文化も宗教も違う国の映画を訳すのは・・キッツいですよね~ 話は思いっきりそれますが、「ストーカー」という言葉がまだ日本で馴染みがなかった頃、訳すのに大変苦労したのは、戸田さんでしたっけ?ん~・・・よく分からないっ。。。そういえば、「手塚治虫」作品も、映像化されると抗議が絶えないそうな。つまり、それだけ多くの人に、強く支持されるものって、取り扱いが、本当に難しいんでしょうね。名作には、間違いも付いてくるのは仕方ないのかも? <追記>・・・監督も、映画版は「セクシーに」と強調してたそうだから・・・やはり、舞台と同じセリフ・歌詞でも、意味合いを変えてるような気がする。 「わお~」と思ったのは、ファントムが「師の胸に」というところ。自分でせっせと書いたスコアを投げて、みんなにあれこれ・・「I’ll teach her」?「 her teacher」で、良いですか? (聞き取り自信ナシ) (わ、私にも教えてーーっ。・・はい、アホです)じりじりと縮まる距離・・・あ、ここまでで。(笑)婚約者の目の前でしょ~、かわいそ、ラウル君。(あ、剣取りに行ってた?)(あの時点で、既に『裏切って』いると思う。捕らわれたとき、クリスに 『僕を裏切らないで』ってのは・・あながち誤訳じゃないような。 彼女の気持ち、舞台を観て知ってるし。助けを求めてるわけないじゃん ヤツを選ぶ位なら、死んだ方がマシだ、やめてくれ・・かなぁ)ただ「愛してる」を多用するのは・・、確かに歌が生きてこないかな。 なんにせよ、面白いです。 ファントム、いいっすよ。コテコテにセットした髪が、簡単にバラけるのが。 ←え、これで締めるの?? <再追記> 公式パンフによれば、主要スタッフ全員が、クリスは怪人を「男性として意識している」、それを演出していたそうな。別れのキスも、「long&deep,lovers kiss」だそうです。つまり、「舞台版」とはまた違うものなんですね。怪人よりもラウルの方が歌のキャリアが長いから、クリスにアピールする強い魅力を持たせる意味もあったのかも。(これは私見です)ただ、デリカシーに欠ける訳もあるし、それが積み重なると、誤解の元。なぜ混乱を招いているかといえば、舞台とほぼ同じ筋の話だからでしょう。これは、翻訳家だけでなくスタッフが、多くのファンの気持ちを予想していなかったからかな? これこそまさに、「オペラ座の悲劇」!フリーページに書こうっと。