めんたいこ
福岡つながりでもうひとつ。K亭のお通しで珍しく明太子が盛られてきた。マスターが「福岡のと比べてみてください。僕の好きな「かば田」というところのです」と少々自慢げに出してくださったのですが、実はこの「かば田」ブランド、わが実家の食卓の一品なのでした。その旨を伝えたとたんとてもがっかりされたようでしたが、福岡県人にそおゆう戦いを挑んじゃいかんね。甘い。東京の人間より地方の人間の方が東京のことに詳しかったりするのと同じで、ことめんたいこやラーメンに関しては地元民より日本全国のみなさんのほうが詳しかったりするわけで、以前、わたくしが帰省すると言ったら「稚可栄のめんたいこ買ってきて!」とのたまう知人がいた。何じゃそりゃ、で聞けば稚可栄(ちかえ)とは料亭の名前で、当時はそれこそ直接店に行かないと買えなかった。最近では空港の売店でも販売しているようで、去年あたり「お!出てる」と思ってショーケースをのぞいたらいちばん安いもので3000円!しかも3腹!・・ありえない。1000円でも高いと思っているのに。他の買い物客も心なしか遠巻きにしか見ていないふうだった。比較研究材料としてはいかんせんお値段が見合わないのでお味の方は残念ながら未確認ですが、ウチの親に聞いても「ふーん」ですまされていることから判断すると所詮、その程度なのかも。そんなことを考えながらこの日は、かわはぎの肝醤油とひやおろしでしっぽりとしめました。あまりの旨さに肝醤油飲んじゃったよ・・