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テーマ:競馬全般(7408)
カテゴリ:ウォッチング
昭和15年の強制廃刊命令により、それまで数誌あった雑誌・出馬表ともに「馬事日本」という雑誌に統合された。
昭和16年、作家・織田作之助の一枝夫人の家計簿に記されている「けいば本」とは、この「馬事日本」のことだろうか。 それにしても謎は、たとえば4、5月の競馬本を買ってる曜日が、火、水、木、金、土に分散しており、金・土とか水・木と2日続いて買っていることである。何冊も発行されていないし、前日の予想紙があったとの記録がないので何ともいえない。しかも1部が1円(現在で1千円ほど)と高いから雑誌かと想像される。 阪神や淀なら土日開催であると思い込んでいたが、そうではなかった?あるいはまだ園田などの地方競馬も開催されており、そこへも出かけた? 以上の行動は新聞社に勤務しながらかなりの執筆もこなしているなかで無理であろう。今後情報を集めてみたい。 一方、日本競馬会の機関誌として、昭和16年年5月に「優駿」が創刊されたが、織田作は6月にはこれを購入したとの記録が家計簿にある。1冊30銭だから現在では300円相当か。 「優駿」の誌名は公募で決定したもので、日本ダービーこと東京優駿から名を取ったものである 創刊号には菊池寛や高村光太郎らによる競馬に関した随筆のほか、当時の時勢から軍事関係の記事も掲載されていた。 同年12月号では知る人ぞ知るセントライトが京都農林省賞典(菊花賞)で優勝をしたことを報じており、その記事中で「三栄冠馬」という表現で日本競馬初の三冠達成を伝えている。 織田作や競馬仲間でもセントライトのことはさぞかし大いに話題となったことは間違いない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年12月26日 23時42分09秒
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