|
テーマ:今日の出来事(292699)
カテゴリ:ウォッチング
昭和16年織田家の大晦日。大晦日といえば西鶴『世間胸算用』、そして一葉の『大つごもり』を思い浮かべる。
昭和15年に織田作は、志賀直哉がこの作家は西鶴を読んだらよいとの言を伝え聞き、16年にはその成果である西鶴の現代訳本を出している。 『西鶴物語集―町人物』(1月) 『西鶴・世間胸算用』(西日本で12月から翌年3月まで連載) そして、翌17年には『西鶴新論』などの評論ものも書くに至るのだ。 残念ながら、この胸算用の現代訳を読んだことがなく、ぜひ読みたい。 さて、織田家の大晦日、やはりまとまった支払が生じている。 家賃:23円(現在にして2万3千円) 水道代:1.5円 洗濯代:1.9円 新聞代:1.2円 米 代:4.65円 本 代:33.45円(掛買分) なお、これ以外の住居関係費は以下の通り。 電燈代:3.5円(25日払) 便所汲取代:1円(29日) 町費ごみ取り:0.8円 ラヂオ代:0.5円 付記:昭和14年発令の国家総動員法にもとづき、15年以降、統制家賃となっている。 また、大阪市内の住宅総数は15年に63万戸で、借家の占める割合が90%、長屋建が95%となっている。 切符制度は17年に衣料、青果、魚類にまで適用される。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年12月31日 22時26分08秒
コメント(0) | コメントを書く
[ウォッチング] カテゴリの最新記事
|
|