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カテゴリ:織田作之助
一覧表がほぼ完成した。演劇上演78本(以上)、映画化12本、ラジオ放送17本(ドラマに限らず、織田作ドキュメントも入れて)、テレビ放映24本(舞台中継・録画含む)、音楽化4本で合計135件。
とくに演劇が全体の60%ほどを占めるのが目立つ。厳密にいえば、同じ演劇でも全国ツアーなど舞台別にカウントすると数本増える。 戦中にも、映画『還って来た男』(川島監督、佐野周二、田中絹代主演)が製作され、『わが町』原作の舞台も井上正夫やエノケン一座によって興行されているが、戦後66年として、年に2本は何らかの上演、放映がなされている計算となる。 織田作本そのものの売れ行きは、同じ無頼派の太宰や坂口には劣っても、これほど演じられてはいないはずだ。とくに舞台上演が多く、『夫婦善哉』40本、『わが町』(『佐渡島他吉の生涯』)21本、『蛍』(『蛍火』)6本を数える。それも、大阪や京都に限らず、東京、名古屋、博多ほか主要な都市の劇場で公演されている。 森繁久弥や淡島千景、辰巳柳太郎、中村扇雀、北大路欣也などの熱演と、日本軽佻派盟友、川島雄三監督と脚本家八住俊雄の注力がなかったら、これほど長く多くの観客に享受されることはなかったといえる。 最近では赤井英和が『わが町』を演じ、彼と天童よしみが『夫婦善哉』を7月から共演する予定である。こちらも、わかぎゑふさん(中島らもの仲間)の演出であるが、どのような新機軸の舞台が展開されるのか楽しみである。 三高時代、脚本家志望でもあった織田作にとって、このロングランは、まさに作家冥利につきよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年06月26日 00時12分57秒
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