淀風庵の酒詩歌日記

　眠れぬ夏の夜の惨事につき、虫の嫌いな方は、パスください。

　昨夜零時に眠る前にトイレにゆくので灯りを点けると、風呂場の排水溝の脇にゴキブリの小虫がぞろぞろ。殺虫剤を噴きつけ、シャワーで流す。もしやと、台所の流し台をみると、大きなゴキブリが１匹、噴射するも行方分からず。しばらくして、床を這っているのを発見、新聞丸めて叩くが、３度目に叩いたときに、どこかに吹っ飛び、見当たらない。再び小虫が風呂場のバスタブの縁を這っているのを目撃、壁を伝って天井まで逃げるのに噴射、転げ落ちて浴槽内に、それをシャワーで流す。こちらは全身汗びっしょりだ。タオルで口を塞いだりしたが、かなり殺虫剤を吸い込んでしまった。シャワーを浴びて、再び寝着を着替え、念のために流し台の近辺を覗くと、床に横たわる親ゴキブリ、新聞で２度、３度叩いてビニール袋で掴んで閉じ込め、ゴミバケツに捨てる。

　時計を見ると夜中の１時だ。布団に入ろうとすると、家人が起きてトイレにゆくので、この件を話すが、耳が遠くて聞こえないし、夜中に大きな声を出すわけにもゆかないと思っている矢先、トイレのドアの前の床にまたもや親ゴキブリが出現、じっとしているのでフマキラーを噴射、雑巾類の間に隠れたのでシメタと上から押さえつける。しばらくして、雑巾を開けてみたが、もぬけの空だ。しまった、何たることだと、周辺を探すが、小虫がまた群がっているのに噴射、ちり紙で潰しながら掴む。家人は大の虫嫌い、あちこち目張りして、網戸で侵入を防ぐことに怠りないが、この逮捕の絶好の局面に我が取り逃がしの過誤をヒステリックに責める始末。汗びしょになって、片手に丸めた新聞紙、もうひとつ手に殺虫剤を持って、米びつやタオル棚を動かしたり、冷蔵庫の下に噴射したりして探索するも発見に至らず。

　家人は、ゴキブリの出現は余輩が古本に紛れて卵を持ち込んだせいだと、責任追及を緩めない。お前がベランダを片付けたのと、ゴキの出現時期は符合するのお前の過失だと反撃するが、これ以上は団地の近隣のことに構わずというか、大声でなじる家人の無神経さを鎮めるべく、プイと再び風呂場に入り今夜３度目のシャワーを浴びることに。さらに汗がほとばしるので、エアコンを１時間タイマーにして床に就くが、なんと２時だ。

　今日は朝の９時半の予約で、家人の手根間症候群の検査にキリスト病院に随行。容赦なく熱い日差しに、ちょっと怖気づいたが、病院内の快適な温度にほっと一息。検査終了後、天神橋筋の青空書房と天牛書店に立ち寄り古本買って帰宅。