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テーマ:今日の出来事(291291)
カテゴリ:織田作之助
先に記した「さすが型破りの織田作俳句」で、掲出した俳句のうち一句、「三合目馬の尾重く霧流る」が、別人の作ということが分かり、訂正します。
四天王寺の大古本祭りで入手した「昭和文学研究」第28集に、織田作が高津中学3年時代(昭和3年)、校誌『常磐木』に記した紀行文「仙嶽富士を眼ざして」全文を宮川康先生が紹介しており、「三合目馬の尾重く霧流る」は伊東先生の句であると付記されている。 この紀行文は、織田作の最初の活字となった文だが、後にはあまり見られない自然描写が豊富である。 なお、終戦直後に詠んだ「御堂筋雨雨雨のジープ哉」はリズム感があるが、焼跡の大阪の哀涙を雨雨雨で表し、進駐軍のジープが敗戦の象徴として配されている時世句であり、高く評価されよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年05月01日 22時07分40秒
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