|
カテゴリ:笑いすごそう
携帯、メールの時代に、書簡のやり取りが当人と相手をひっかえ取りかえ繰り返される。
まず、テーマが奇妙である。恋文代行業のベンチャー企業を起こそうと夢想する大学の研究生が主人公で、作者の森見に相手を口説き落とす絶対的恋文の真髄を明かせと迫るところが当作品の奇妙な構図だ。 そして書簡の文面に関しては、その度に喜怒哀楽の変調が目立ち、感情に従って語句が優しかったり厳しくなるので、このバラエティに富んだ筆致が見ものである。 もうひとつの特出?は、「おっぱい」へのあくなき妄想。友を諭すようでありながら、当人が「おっぱい」自家中毒だから、ええかげんにせいよと思いつつ、読者を愉しませる。 「おっぱいおっぱいと連呼して、君は恥ずかしくないのか。」 「おっぱい絶対主義は克服されなければならない」 「いつまでもおっぱいにこだわっていては、立派な大人にはなれやせん」 「おっぱいそれぞれ、人生それぞれ」… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年05月29日 19時02分18秒
コメント(0) | コメントを書く
[笑いすごそう] カテゴリの最新記事
|
|