日本一長い天神橋筋商店街、「天神祭のギャルみこし」の幟がなびくなか、6丁目から5丁目の細い通りを歩くと、バーゲン・ショップがさらに目立つようになった。
「在庫一掃」「在庫クリア」「クリアランスセール」「SALE」「売り尽くし」「店じまい」「ディスカウント」「激安」「スペシャルバーゲン」「スペシャルプライス」「掘り出し物」「還元祭」などと表示し、赤や黄の値札がケバケバシイ衣料や雑貨の店が軒を連ねるほどだ。
ほかに、「ゲームセンター」「ネットカフェ」「ディスカウント・チケット店」「ドラッグチェーン」「100円ショップ」「食べ放題店」「回転寿司屋「金・プラチナ・ブランド品高価買取り店」「マッサージ屋」「リサイクル・ショップ」「携帯電話ショップ」が目立ち、一般商店はこれらに挟まれて活気がない。
天下の商店街が、バーゲン商品を買う客で賑わっており、その結果、一般商店の売上はますます減り、閉店へ。そこがレンタルスペースとしてバーゲン店に賃貸されて、ますますバーゲン店が増殖するという図式だ。
戦後はこのあたりにも闇市が活気を呈したそうだが、不況下、バーゲン商店街として活気が保持される昨今は、市場原理とはいえ淋しいね。
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