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テーマ:今日の出来事(291285)
カテゴリ:織田作之助
昨夜、大阪電気科学館開館75周年記念イベントが市立科学館で催された。
先ず、別室に展示されている、昭和12年、東洋で初めて導入された黒蟻のような姿のカール・ツアイアス2型に点灯された。 四ツ橋にあったプラネタリウムで、本機によって投影された星空を私が見たのが新社会人の頃だった。 ... 次いで、50年前とは桁違いの広いホールで南十字星を中空に星空を映しながら加藤館長によるプラネタリウムの思い出が語られた。夢のような異空間に没入しそう。 20年3月の大阪空襲で焼け野原となった市街に屹立している電気科学館の写真が印象的。 織田作の随筆「プラネタリウム」や手塚治が通った逸話も紹介された。 「わが町の天象儀」というタイトルのように、生誕100年記念の織田作にもちなんで、彼の原作、盟友川島雄三監督による日活映画『わが町』が上映され、前方天空に映し出された画像を背もたれを倒して観た。 昭和31年の映画作品だけに、戦前戦後の長屋に象徴される町並み、生玉祭の行列や出店、銭湯、港など大阪の懐かしい情景が醸し出されていた。 フィリピンで南十字星に癒されながら厳しい道路工事にに従事した主人公他あやん(佐渡島他吉)は、ここのプラネタリウムを訪れるのだが…。 250人の観客に改めて大阪の庶民派作家織田作を認識いただいたことは、まことに素晴らしいことです。 なお、佐渡島姓は、西鶴「好色一代男」の生玉祭の段(身は火にくばるとも)に登場する大坂歌舞伎役者で道化方の佐渡島傳八から織田作が借名したに違いないと私は思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年03月17日 23時31分08秒
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