カテゴリ:本
「エコロジー」を辞書で調べると生態学のことを指すのですが、もっぱら私たちは「自然環境保護」あるいは「自然環境保護活動」という意味合いで使うことの方が多くなりました。人間も自然環境を無視しては生きていけないということに遅まきながら気づいたということです。 今や世をあげてエコブーム。何でも頭にエコをつければ無難とばかりに、「地球にやさしい、環境に配慮している」の文言は、企業の経済活動にも最早欠かせないものになった感があります。 それでは、皆さんは「エコロジカル・フットプリント」という言葉をご存知だろうか? 英語由来のカタカナ文字を直訳すれば、「自然環境保護的な足跡」というような意味合いになるのかなと思いますが、正確には、 「ある国の人間が生活レベルを維持するのに必要な農地や海、森林などの合計面積を示す」指標のことを、エコロジカル・フットプリントというのだそうです。 初めて耳にした風変わりな指標もさることながら、私が驚いたのは、「私たち日本人は、日本の国土が本来供給できる量に比べて、7倍近い自然資源を利用している」という指摘。ちょっとピンときませんね。ところが、「日本人の生活レベルで世界中の人が暮らせば、地球があと1.5個~2個必要になる」と説明されると、ちょっと背筋が寒くなって来ます。 地球を増やすことはかなわぬことですから、地球の環境を守っていくには、日本人の生活レベルを今の半分くらいにするしかないということになりますね。 我われは、何か非常に罪深いことをやっているような錯覚にとらわれます。・・・いや錯覚ではなくて紛れもない事実でした。 果たして経済活動や生活水準を今の半分の時代にまで逆回しできるだろうか?現代の車社会から、牛・馬が田んぼをおこしていたあのころの生活にどうやって戻るというのだ。 ・・・頭の整理ができない状態です。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年08月22日 11時50分06秒
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