カテゴリ:本
「論語読みの論語知らず」とは、知識があっても実践の伴わない者の愚かさにつて言及した名言ですが、まあ、私などから言わせたら、「論語を読めるだけいいではないか」と思ってしまいます。 論語を読めないから、当然知らない。知らなければ実践できない。凡夫ここまで極めけりといったところでしょうな。(涙! いかに凡夫を極めたといえども、「温故知新」という有名な言葉なら耳にしたことも目にしたこともあります。ただ、実践しているとは言いがたいですが・・・。(笑! 小学校6年のときだったでしょうか、習字の時間にこれを何度も書かされたものでしたね。この時習字の先生は、この有名な言葉をバランスよくきれいに書くことについては教えてくれたようでしたが、今思えばどうしてその意味について語ってくれなかったのかと、残念に思います。 教えてくれていたなら、私の人生はもっと違ったものになっていたかもしれないと。・・・そんなことはないか?(苦笑! そもそも「温」は、音で「おん」。訓では「あたた(める)」。「たずねる」と読ませるのは、論語に出て来るこの有名な熟語を読むときだけでしょう。 阿辻哲次著「遊遊漢字学」に、この「温」という漢字の由来について詳しく書いてあります。 「温」は、「さんずい」に「日」と「皿」と書きますね。旧字では「日」は「囚」と書き、「囚」は加熱された容器内に湯気がいきわたっているさまを表している。つまり「皿」に盛ってある「冷めた食品を湯気で温めなおす」の意を表しているのだと。ここから意味が広がって「温」を「あたためる」という意味で使うようになったと、阿辻先生は教えてくれています。 ふ~む、このように説明してもらえれば、「論語読めずの論語知らず」にも「温故知新」の大切さが伝わって来ますね。 いささかこの歳になっては遅すぎの感は否めないとしても、論語は「過則勿憚改(過ちては改むるに憚ること勿かれ)」とも教えていますから、実践してみようかしら。 にほんブログ村 FC2ブログランキング 人気ブログランキング PINGOO! ノンジャンル お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年10月07日 11時50分05秒
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