カテゴリ:本
川柳(せんりゅう)とは、5・7・5の17文字で人情の機微や、人や社会を風刺するわが国独特の文化といえましょう。 その川柳に私が嵌まり込んだのは、商売柄そばの歴史について調べているうちに、そばが今のように細く切って食べられるようになったのは、江戸時代の初めごろと知ってからです。 江戸の庶民はそばをどのように食べていたのかなどに興味を抱いていくうちに、江戸の街や庶民の暮らしぶりも自然と知ることになります。その中で出合った一冊の本が、私を川柳の魅力に誘うことになったのです。 その一冊とは、「江戸川柳で現代を読む」(小林弘忠 著 NHK出版) 自由奔放で赤裸々な当時の江戸市民の人情に厚く、粋で洒落た優れた感性のとりこになりました。 残念ながら私は、江戸の街並みを江戸の市民の暮らしぶりをこの目で見ることは叶いませんので、江戸川柳を通じて見るということになりますね。さらに生きているのは紛れもない現代ですから、現代川柳というものも勉強してみたいと思うようになったのです。 そこで手にしたのが、「60歳からの新しい川柳」(時実 新子 監修 杉山昌善 著 実業之日本社)。「60歳からの・・・」の60歳には、少々抵抗を感じないわけではないのですが・・・(笑! この現代川柳については、少々私の思うところとズレがあるように思えます。即ち江戸川柳とは違った領域で、おもに自分自身を見つめるのが現代流。社会・他人を見るのが江戸流ということになるのかな? これについては、機会をみてお話したいと思いますが、何よりも驚いたことは、「川柳」って人の名前だったということ。 柄井 川柳(からい せんりゅう)という江戸時代の俳人を皆さんはご存知でしたか? そして、どうも川柳にはそれに引かれる年代というものがあるらしいということ、それが人生の酸いも甘いも分かり始める50歳代後半だということ。ある意味であきらめの境地も混ざり始める60代前半はその最たる年代だということも。(苦笑! なるほど私も気づけばそんな年頃の真っただ中というわけですな。(苦笑! ・・・そこで一句。 川柳に嵌まり込むお歳ころ にほんブログ村 FC2ブログランキング 人気ブログランキング PINGOO! ノンジャンル お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年12月28日 16時42分34秒
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