ソコへ向かう過程。
その日は、スキー大会に参加する予定だった。特急列車に乗り、きわちゃんと二人で会場に向かう。目的地までは、特急で1時間ほど。ぐっすりと眠り、目が覚めると・・・・車窓の景色は深い森の中。乗り過ごしてしまったようだ。ここはどこ?小さな停車駅が続いている。荷物をまとめ、降りる駅を見定める。目的地まで引き返す電車に乗れなければならない。このまま、いったん街まで行った方が良いだろうか?早くしないと、スキー大会に間に合わない。丘の上の黄色い停車駅で、きわちゃんが飛び降りる。『きわちゃん!スキー板忘れているよ!』私がスキー置き場から、固定されていた板を外している間に・・・ドアが閉まり、発車してしまった。・・・どうしよう!きわちゃんと私は、離れ離れになってしまった。窓越しに、きわちゃんは口を動かし・・・何か伝えようとしていた。迷った末、次の駅で私も降りる。見えないけれど線路があるだろう道を感じながら、歩き出す。いろんなものをすり抜けながら、クルクルと前へ進む。いろんな形の電車が行き交う中を・・・・・歩く。目的地へたどり着くために。きわちゃんと合流するために。・・・そんな夢の中で私は、、、スキー大会に参加する事は、どうでも良いことだと言う事を、、、思い出した。自分がナニモノかを・・・これがいつもの夢だと言う事を・・・夢の中で思い出した。スキー板を手放す。・・・空から白い花が降ってきた。電車の車体に、びっしりと白い花が咲く。私の近くには、笑顔のきわちゃんがいた。花を手に取り、花の咲いた電車に乗り込んだ。光に包まれ、もう怖くない。花の感触が、今も手に残っている。(大きなラッキョのようだった・・・。)--------昨夜、そんな夢を見た。物心付いたときから見ているだろう・・・同じ夢。目的も状況も毎回変わるが、登場するソコは同じところ。3つのポイントが登場する。故郷であるココ。谷間を抜けた森の中のソコ。情報渦巻く幻想の街のソコ。私にとっての夢の街は、毎回中継地点のようだ。いろんな人々に会ったり、道を調べたり、、、森に向かう準備をしている。しかし、森の中のソコは・・・感じる事は出来るが、まだたどり着いた事が無い。その時の“今”になり、永遠にたどり着く事は出来ないのかもしれない。先日、ある方に、『良く見る夢はある?』っと聞かれ、そういえば・・・っと、瞬時に思い出し、話したのがコノ夢のことだった。『あなたを待っているコトがあるのね・・・』っと言われた。。誰にでも、たどり着くべき場所があるように・・・私にも、たどり着きたい場所がある。そして、タイミング良く・・・昨夜、コノ夢を見た。自分のポジションが、スッと見えてきた。目の前に、現実としての“今”の森が見えてきた。待つのではなく、私がソコへ行く。たとえ苦しい夢でも、覚醒していれば楽しい夢に変える事が出来る。夢も現実も同じだね。森の中のソコにたどり着く為に・・・ソコへ向かう過程を味わおう。今を味わおう。夢を楽しもう。◎◎◎アメリカで出合った、旅の友きわちゃん。先日は、日本で再会できたね。夢への登場ありがとう◎Love.