バーナンキ、オバマそしてトリシェ
朝戸を開けると、ひんやりとした空気を感じる。 青空が広がり、南の空にふんわりとした雲が浮かんでいた。 昨夜の月も秋の気配。あと一週間で満月になる。 ススキも月に向かってゆれていた。 世界の金融市場は、ポイントになる要人の発言に敏感になっている。 アメリカの景気後退懸念が広がり、バーナンキFRB議長の金融緩和についてのコメントが注目されていたが、昨日の発言は、8月26日のジャクソンホールでの講演から具体的に変化がなかった。 オバマ大統領の景気対策も朝方発表された。規模は予想された3,000億ドルを上回り4,470億ドルとサプライズだったが、共和党の反対で議会通過に懸念があるため、市場へのインパクトは限定的だった。 次は、9月20~21日に予定されているFOMCで、何らかの緩和策とセットでオバマの対策も具体的なものが出てくる事になりそうだ。 EUも問題山積。トリシェECB総裁の発言が注目された。昨日の記者会見では、政策金利を1,50%に据え置き、利上げ休止を示唆、ユーロー圏の景気下ぶれリスクにも言及した。その直後、ユーローは書く通貨に対して急落した。 EUは、ギリシャ問題、イタリア問題と南欧各国のソブリンリスクが順繰りに繰り返され、世界の金融市場の頭痛の種だ。 このような動きに翻弄させられているのが日本である。なんとも情けない。 これらの問題の隙をついて、ヘッジファンドが暗躍して、問題を拡大させている。 これからも、世界の首脳の発言が注目される。 ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’