豪州が利上げ、ブラジル関連株
今日午後、この欄で紹介したロイターの記事(アラブ湾岸諸国原油取引でドル中止)が、色々思惑を呼んでいる(一部には短期筋が仕掛ける口実との見方も)中、豪州が今回の金融危機後先進国の中で初めて政策金利を引き上げた。 この事もあって、ドルがすべての国の通貨に対して売られ、急落している。円/ドルも89円00銭を挟んだ円高で推移している。 今日の東京株式市場は、円高が続く中、ざら場で安い場面もあったが、結局、日経平均株価の終値は17円高で引けた。 一つには、騰落レシオが今年最低の63,7%の水準(経験則で70%を割ると買いゾーン)ということもあって、国内金融機関が中期的な観点から安値ゾーンにあるコア銘柄に買いを入れた事も相場を下支えした。 また、金融株が買戻しで高かった他、内需の不動産株が建築関連法(容積率など)の緩和期待もあって値上がり率トップだった。ただ、上値には先物主導の売りものが並び簡単に上昇する地合にはないようだ。 チャートから見ると、円は87円が大きな節、これを突破するようなら、株価は9,000円(その前に9,500円が節)を付けに行くか。 この先の見通しは、非常に悩ましいところがある。今は、色んな事を想定し、それに備える時だ。 先日、2016年のオリンピック地にブラジルのリオデジャネイロが決まった。ブラジルでは大規模なインフラ投資が始まる。従って、中期的な観点から、ブラジル関連銘柄(新日鉄・日本車両・板ガラス・ブラジル株価連動投資信託等)の研究も怠れない。 ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’