テーマ:映画館で観た映画(8527)
カテゴリ:映画
今日は、京都に行ってきたのですが、
そのことをUPする前に、 まずは、 昨日観た映画「ヒトラーの贋札」について書きたいと思います。 まずは、あらすじから。 舞台は、第二次世界大戦中のドイツのユダヤ人強制収容所。 この収容所の一角に、プロ?の贋札作りや、印刷技師などの 特殊技術能力を持つユダヤ人が集められてきます。 彼らに与えられた指名は、 ポンドやドルの贋札を作ること。 これが世に言う(私は知りませんでしたが・・・笑)、 「ベルンハイト作戦」です。 この作戦の目的は、贋札をばら撒き、 イギリスやアメリカ経済を混乱させることでした。 * この贋札作り作業を行うユダヤ人達は、 他に収容されている同胞たちとは違い、 やわらなかベッド、普通の食事などの待遇を受けます。 まさに、「芸?・技?は、身を助く」・・・でした。 彼らは、この待遇を享受しつつも、 作戦が成功すれば(つまり贋札作りが成功すれば) 家族や同胞を裏切ることになる、ということと、 (ヒトラーに加担することになる) 逆に、成功しなければ、自分自身の「死」が待っている・・・ という“葛藤”で苦悶することになります。 この映画は、この「葛藤」部分を、詳しく描いていました。 * 私、ヒトラー関係の映画を、これまでにも結構、 観て来ましたが、 この映画は、今までのとは違う切り口(贋札作り)からの アプローチでしたので、興味深く鑑賞することができました (歴史の勉強にもなったし♪) また、こういう極限の状況におかれた時の、 それぞれの人がとる行動に、 その性格や信念が明確に現れ、 心理的な側面からも、考えさせられました。 自分の破滅よりも「正義」を貫こうとする人、 「正義」よりも「生きる」ことを選ぼうとした人。 私なら、どうするだろう・・・ * 【ここから、少しネタバレあり!】 映画後半に、普通に収容されている人と 贋札作りのメンバーとが 顔合わせをするシーンがあります。 このシーンがすごく印象的 普通に収容されておられた方の、 精気のない表情・身なり・状態から ここでの生活が、どんなひどい物だったのかを 伺い知ることができます * 映画に時々出てくる、 「生きていれば、いつか勝てる。とにかく生き抜くのだ」 というセリフが、ずっしり心に残りました。 * ドイツ(&オーストリア)映画らしい 質実で重厚な作品でした。 でも、「正義」よりも「生きる」方を選んだ主人公を 中心に持ってくることで、 “ただ硬いだけの作品”・・・では 終わっていませんでした また、最後に仲間の為に行動を起した主人公の想いも この映画を柔らかい物にしていました 詳しくは↓ ヒトラーの贋札 HP * 追:映画の邦題に「ヒトラー」が付いていますが、 実際には彼は登場してきません。名前が出てくるだけでした。 原題そのままでも良かった様な気がしますが、 それだとお客さんが入ってこないのかな お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/02/03 02:08:02 PM
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