テーマ:最近観た映画。(40139)
カテゴリ:映画
ちょうど本番三ヶ月前だというのに、
ダラダラした一日を過ごしてしまいました。 たまには仕方ない、と言えないところが辛い ということで?今日、GyaO!で 映画“es[エス]”を観てしまいました。 これ、前から見たかったんですよ。 【中古】洋画DVD es[エス](’01独) 【映画あらすじ】~goo映画より~ タクシー運転手(実際は記者)のタレクは、模擬刑務所での 心理実験(看守役・囚人役に分かれて役を演じる)に応募する。 その実験前夜、彼は、車でタクシーに突っ込んできたドラと 一夜を共にする。 お遊び気分で始まった実験だっが、 看守役は囚人役を従わせる事を楽しみ始めていた。 2日目、タレクを中心に囚人役数人が大騒ぎをしている中で 看守役ベルスが頭角を表し始め、実験は異常をきたし始める。。。 実際に起こった事件を基にして作られた映画。 es[エス](2001) - goo 映画 * う~ん、さすが?ドイツ映画! こういう重い映画を作らせたらピカ一ですね。 怖かった。 見終わった時、肩に相当な力が入っていて 疲れちゃいました。 人間って、こうも極端になっていけるのか。 これは、パーソナリティの es(エス・イド)がなせる技なんでしょうね。 同じ看守役でも最後のほうまで スーパーエゴ部分が勝つ人がいたけれど それよりもはるかにパワーのあるes集団。 道徳や分別は、 本能の持つ力に圧倒されて、ここでは完敗。 看守役のesと対比されていたのが 囚人役タレクの実験前夜のこと。 映画の中、所々、彼の前夜の絡みを映し出し、 こちらはまさにフロイトが言うesそのもの。 看守役・囚人役のリビドーを上手く対比させて、 作っているなぁと思いました。 また、この実験を行った教授の 「いい実験結果を得たい」という飽くなき欲求も リビドー(ユング)と言えるのかも。 * 久しぶりに「パーソナリティの力動論」を 思い出しましたが、 それ以外に、また、 「役割」ってなんだろって思いました。 この映画では、 「役割」というペルソナを与えられた人たちが、 急展開に人格が変わっていく様子を描いていました。 会社でもいますよね、 肩書き(会社での地位・役割)を得た途端、 急に偉そうにする人。 その他にも 学歴、自分の所属する会社・職業、自分の持ち物(ブランド物)など 飾りのようなものを、地位・役割?と勘違いして 威張る人。。。 お~ヤダヤダ。 所詮、これらは一時の「ペルソナ」なんだってことを この映画は、教えてくれていたのかもしれません。 * 【注意:以下、ネタバレあり!】 映画後半、タレクが暗室に閉じ込められた辺りから それまでの「怖さ」が半減しちゃったかな。 あそこで、もう少し 閉所恐怖症感(パニック)を演出した方が、 映画としては面白かったんじゃないかな。 あそこで、頭脳を働かした“理性的”な行動を入れたから それまでのes度が減っちゃったように思うんです。 * その他追記: ・囚人38号を演じていた軍人役の俳優さん、 あの方、他のドイツ映画でも見たことある。 あの冷静で深遠な眼、忘れられない。 ・「屈辱を与える」ってこと、あれほど、 人を服従させるのに効果があるって思わなかった。 そういや、ヒトラーもユダヤ人に対して、 同じようなことをしていたなぁ。 * なかなか深い映画でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/05/22 10:29:06 PM
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