カテゴリ:美術・芸術・展覧会
いよいよ明日。
何をしていても気になるので、 とりあえず心を落ち着ける為?に ブログをUPすることに。 今日のテーマは、 先日行ってきた、奈良国立博物館「第62回 正倉院展」と 奈良県立美術館「花鳥画展」について。 美しいものを思い出して、 気持ちを落ちつけよう作戦です(笑)。 まずは、「第62回 正倉院展」。 以下、展示されていた71点の出展品の中で 心に残った物をご紹介。 <螺鈿紫檀五絃琵琶> 今年の正倉院展の一番目玉品。 これは、びっくりする位、 きれい 螺鈿といい、意匠といい、 琵琶の存在自体が宝石のような輝きでした。 聖武天皇の遺愛品だったのも 納得です。 昨年の一番目玉品だった「紫檀木画槽琵琶」は 落ち着いた美しさでしたが、 同じ琵琶である今年の「螺鈿紫檀五絃琵琶」は、 艶やかさが売り。 鑑賞客の中には「ごちゃごちゃしているなぁ~」と 言っておられる方もいて、笑ってしまいました(笑) 琵琶展示コーナー付近には、 この琵琶を目の前で見たい人用の専用レーンが設けられていました。 このレーンに並べば、琵琶のガン見が可能です。 但し、琵琶の目の前に行く為には20~30分並ばなくては いけません。 私は、行列に並ぶのが面倒くさいので、少し離れた所から 鑑賞させていただきました。 それでも、結構ちゃんと見ることができましたよ。 あまり時間の無い方は、強いて専用レーンに並ばなくても いいように思います。 <繍線鞋>~刺繍飾りの室内用履物~ 随分、崩れてしまっていたけれども、 つま先部分にお花が刺繍されていたのが確認でき、 当時の美しさを簡単に想像することができました。 これは、光明皇后のスリッパとして用いられた可能性が あるそうですが、 日本人には、ちょっと大きなサイズだなぁ~というのが 正直なところ。 でも、高貴な方は、そんなに動き回らないだろうから この大きさでも、大丈夫だったんでしょうね。 <銀壺> かなり、お上品。 光によって微妙に変わる輝きが、何ともいえず美しい。 一目見ただけで、気にってしまいました。 艶やかな先程の琵琶と、この上品な銀壺、 どちらかを選べと言われたら、 私は迷いなく、銀壺を選ぶと思います。 その他、当時の「薬」も数点展示されていて 興味深かったです。 鎮静、鎮痛などに用いられた ナウマン象の下あごの葉や、 いまだ毒性を保っていると考えれる冶葛。 こんな展示が見られるのも、正倉院展ならではですね。 * 続いて、奈良県立美術館で開催されている、 「花鳥画展」。 私が美術館に着いた時、ちょうど、展覧会企画として 「韓国伝統音楽 カヤグムの調べ」を演奏されていました。 途中からしか聞けませんでしたが、 これは良かった。 上手く言えないんだけれど、 韓国の方の「魂の響き」を聴かせて頂いたって感じが しました。 カヤグムという日本の琴に似た楽器(優しくて懐かしい音色)と チャングという太鼓(深くて温かい音色)、 そして太くて広い歌。 何を歌っておられるか、言葉は分からないのですが、 「心」を伝えようとされているんだってことは、 凄く伝わってきました。 韓国伝統音楽、 もう一回じっくり聞いてみたいですね。 展示作品たちより、これを見れて・聞けて 良かったって感じがしました(笑) 出演者の方が来ておられたチマチョゴリも きれいでしたね~。 私も着てみたい。 さて、展示品ですが、最初のコーナーの工芸品は、 正倉院展に呼応した内容になっていて 見所が結構ありました。 2部以降の作品で良かったのは、 やっぱり若冲の作品ですね。 「糸瓜群虫図」は、長い間見ていても 見飽きない位、色々な物がさりげなく書き込まれていました。 * と、美術展の感想はここまで。 こうやってブログを書いている間に、 いよいよ、発表(官報発表8:30)まで 後6時間となりました。 絶望的に調子悪いけど、 何とか潰れずに生きてくれている私のPC(参考:10/23ブログ)で、 明朝の発表を確認したいと思います。 ダメな可能性の方が高いから、 今から、その時の心の準備をしっかりしておかなきゃ。 どんな結果であれ、こちらでご報告いたしますネ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/11/05 02:24:28 AM
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