カテゴリ:美術・芸術・展覧会
かなりご無沙汰しておりました。
このブログを開設して4年、 丸2週間もの間、更新を行わなかった時はなかったんですが、 今回、ついにやってしまいました 今、色々な役を積極的に引き受けたりしていて、 本当に忙しいです。 でも、頂いたご縁を大切にして 一つ一つ頑張りたいと思います。 * さて、会期も既に終了していて 今さらなのですが、 備忘録の為に、 11/21に行ってきた「上村松園展」のことを簡単に。 前にも何度か書かせていただいていますが、 私、子供のころから、松園さんの絵が大好き お人形さんのような、きれいな女の人たちが、 いっぱいで描かれていて、 もし、小さい頃に松園さん画の女性たちの着せ替え人形が あったなら、 親に絶対に「買って~」っておねだりしていただろなって思います。 * 松園展は、これまでにも 松伯美術館をはじめ、色々と見に出かけているので 今回の展覧会に出展されていた作品の一部?多く?は 何度か見たことのある作品たちでした。 う~ん、でも、何度見ても やっぱりいいなぁ~ 着物の色・柄、しぼりの描き方、髪の表現等、 美しさに、ほれぼれします。 * 今回の展覧会の目玉は、「序の舞」と「焔」。 ただ、残念ながらこの二大代表作を一度の訪問で 鑑賞することは不可能でした。 「序の舞」が前期・「焔」が後期の展示になっており この作品を見るには2回会場に来てねという作戦が しかけられていました(笑) 私が訪れたのは前期でしたので、 「序の舞」の鑑賞期間。 上村松園 序の舞 凛々しいですね~ この絵の前に立つと、 空気が止まっているように思います。 描かれている女性自身が持つ「誇り・プライド」が ぐ~っと伝わってきます。 この強さ、現代に生きる女子にも通ずるところが あるんじゃないでしょうか。 * 今回見られなかった「焔」(東京国立博物館所蔵)。 この作品、大好きながら、 今まで下書きしか見たことがないので、 いつの日か本物を鑑賞したいものです。 * その他「花がたみ」「鼓の音」「人生の花」「楊貴妃」など 好きな作品の鑑賞に喜びながら、 今回新たに印象に残ったのが 「青眉」(吉野石膏株式会社所蔵)。 松園作品、割と緑や青系の着物が多く、 その色使いから、全体的に涼やかな雰囲気に なっていると思うのですが、 この「青眉」の雰囲気は他と違っていました。 着物には茶系の色を用い、 手にしている傘は、緑ながらも深くて渋い色。 背景も茶系。 パッと見、すごく落ち着いた雰囲気の絵だなぁと 思いました。 他の作品の多くに感じられる「涼感」は この絵から、一切排除されて「温かさ」すら感じました。 それもそのはず、この作品、 松園さんの亡くなられたお母様を追慕して 描かれた作品なんだそうです。 松園さんの母を想うその気持ちが伝わってきて、 絵の前からなかなか動くことができませんでした。 そんなに大きな作品ではないのですが すごく心に残る良い絵だったと思います。 * 松園さんの強くて芯のある生き方は 私はとうてい真似することはできませんが、 親を想う気持ちなら少しは真似できるかなと 感じた展覧会でした。 満足。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/12/27 01:39:59 AM
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