カテゴリ:料理・グルメ・食べ物
ようやく本日、年賀状を投函してきました
今年の年賀状作成は本当に大変でした。 旧パソコンの住所録がうまくバックアップできていなかったので、 住所録を新たに入力しなくてはいけなかったり、 ビジネス用の年賀状柄がうまく 決まらなかったりで、 結構、試行錯誤 生涯初・年内投函が危ぶまれていましたが、 何とか何とかセーフでございます。 最後は、コメント書きで指がつるかと思った位 頑張りましたよ。疲れました~ * さて、今日は、 1ヶ月半ほど前になりますが、奈良公園内にある 「江戸三」という料理旅館にて頂いたお食事のことをメモしておきます。 この江戸三。 創業が、明治四十年という歴史ある料理旅館で、 奈良公園内に、ひっそり隠れるように建てられています。 一つ一つの客室が 母屋の離れとして独立して存在し、 ここを利用した客人は、 まるで自分たちだけの庵を利用しているかのような感覚を 抱くことができます。 かつては藤田嗣治(レオナール=フジタ)などの文人墨客も、 度々訪れたという程、趣のある料亭です。 食事した日、すっかり写真を撮るのを忘れていたのですが、 父が後日、撮影に行ってくれたので それを拝借して貼り付けておきます。 こちらの名物料理は、私たちが頂いた 「若草鍋」。 (提供期間:10月~3月のみ) このお鍋は、昭和天皇が奈良に行幸された際に、 献上されたこともあるそうです。 * まず、お部屋に通されてびっくりしたのは、 お食事を頂く机の低さ。 鍋が始まる前は、突出しや刺身などを出していただくので 何故、こんなに低いテーブルが用意されているのかと 訝しく思っていました。 あまりの低さに、 テーブルの下に足を伸ばすことができないのです。 食べにくいし、しんどい。 ところが、鍋が登場してきて このテーブルの低さを納得することができました。 炭です。 炭火で鍋を調理するので、 火鉢の高さの分、机が低くなっていたのです。 普通の机では、火鉢の上に置かれた鍋を食べようと思うと、 逆に見上げる格好になり、食べにくくなるのです。 なるほど~。 * 鍋の具材は、 伊勢エビ・鯛・鱧・蛤・白菜・春雨・水芋・湯葉・生麩・銀杏・若鶏・赤板・鯒 そして・・・ ほうれん草! この若草鍋、このほうれん草が特徴です。 ここまで多くのほうれん草を使用した寄せ鍋って 私、食べたことがありません。 パッと見、その量に驚いてしまいますが、 中居さんに聞くと、一把?程度とのこと。 このお鍋の名づけ親は、志賀直哉。 このほうれん草の「緑」と具材の盛り付け方が 若草山を連想させるとして “若草鍋”と、命名したそうですが、 実際にお食事してみると、 粋な名前を付けられたなぁと文豪のセンスに 改めて感嘆してしまいました。 スープは、あっさりとした和風だし。 嫌味なく食べ進めることができます。 最後は、14種類の具材を煮込むことによって まろやかになった出汁で雑炊を。 幸~ 量もかなり多くて、 結局、多くの具材を残してしまいました。 もったいないことをしてしまってごめんなさい。 * 食事をしながら、外からは、 鹿たちの鳴き声が聞こえてきました。 か細くて、それでいて芯があり、 また、どこか寂しさも感じられる鹿たちの声。 これは、 オスからメスに贈られた求愛の声なのです。 鹿の想いを聴きながら 静々とお食事。 何とも風流な時間を過ごすことができました。 「奥山に紅葉ふみわけ鳴く鹿の 声きく時ぞ秋はかなしき」~百人一首~ 詳しくは↓ 江戸三 HP お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/12/31 04:07:16 AM
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