おはようございます
憤り過ぎてすっかり疲れた私です

8月16日
今宵、京都五山送り火が焚かれます
これは、言わずと知れた京都の宗教的な伝統行事です

盂蘭盆会の為にこの世にお帰りになった御霊をお送りする為に、東山の大文字、松ヶ崎の妙法、北山の船形、衣笠の左大文字、嵯峨の鳥居形に順番に点火し、京都人は静かに手を合わせ、祈るのです

昨今は、ホテルのレストランからぜいたくな食事をしながら眺めたり、芸妓や舞妓さんのお酌で酒を飲みながら観る人もいるみたいで、宗教的とは言えなくなって来ているのかも知れません

今年は、大震災で被災した松に、被災者の方々に思いを書いてもらい、送り火で焚くという、素晴らしいプランがありました

しかし、ご存知のように、松に残留放射能があるとして、主催者や行政の対応が二転三転し、実現しませんでした

「結果として放射能が検出されたんだから…」
などと言われるかも知れないが、今回のゴタゴタは、震災で家族や知人を亡くし、住む家を失くし、職場を無くし、希望を失いかけている方々に、二重三重の苦しみや悲しみを与えた事には違いなく、取り返しのつかないお粗末な対応だというのが、私の感想です

また、私の知る限り、これ程、市民と行政の考えが正反対であるということも珍しい

京都に来たばかりの30年前なら、怒りにまかせて、京都を出て行ったかもしれない

でも、今は自分も京都人である以上、責任の一端を感じる

今夜は静かに祈りを捧げたいと思います