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カテゴリ:コドモの話、親の話
私の長男はう◯ちである。排泄系の話ではない。
いわゆる運動音痴というやつだ。 若干8歳でこんな烙印を押されては可哀想な気もするが、親としてかばいきれないほど半端じゃないのである。 サッカーでは蹴ろうとしたボールが何故か後ろへいってしまい、キャッチボールで球をとれる確率は皆無に近い。走る姿はマリオネットそのものだし、バスケットボールでは、同じ歳の子供達がすでに腰のあたりで格好よくドリブルしているその横で、大きく手を振り上げ身体を前屈みにさせてドリブルしようとするから、バウンドしたボールがもろに顔に当たってしまう。夏の間は水泳も習うが、顔をあげるたびに水を飲んではむせている。 どうにかせねば、と母は思う。 長男は比較的こぎれいな顔をしている。背もスラっと高い。 でも中学高校の時、どんなにハンサムでも、運動神経がズタズタだと「◯◯くん、素敵!」の対象にはならなかったではないか。このままいくと息子の青春は真っ暗である。 本人がやってみたいというのでアイススケートのクラスに入れてあげた。過去の経験から団体競技には不向きだと判断した。初日は私が虐待で逮捕されかねないほど、体中がアザだらけになった。13回のクラスもいよいよ終わりに近づいた今、何とか滑れるようになっている。しかし自覚がないというのは恐ろしいもので、今度はアイスホッケーのクラスはどうだろうと言っている。いつか、いつかね。ちゃんと人にぶつかる前に止まれるようになってからね。 ところで先週、息子たちの従兄弟一同と会する事があった。 息子達には同じカリフォルニアに9人の従兄弟がいて、うち8人は男の子。皆で集まって、バスケットボールで遊んでいるのを見た瞬間、口があんぐりと開いてしまった。 長男と同じような操り人形が4人もいるのだ。しかもまったく同じようなぎこちない動き。ドリブルは顔に当たるし、パスはまったく続かない。バスケなのかドッジボールなのかわからない。言われてみれば元夫はスポーツをしない。あまり得意ではなかったと言っていた。これは・・・これは・・・明らかに遺伝だったのだ。 (しかも笑える事に彼等のグランマは目を細めて「みんな上手ねえ」などと抜かしていた) 長男よ。恨むなら父を恨みなさい。 でも君には得意な折り紙やあやとりやビーズやお絵書きがあるじゃないか。青春の苦悩というのも味わい深いものがあるかもしれない。 ちなみに次男は、スポーツ関係は何をやらせても、今のところソツなくこなす。「あー、お父さんに似なくてよかったわあああ」 本日の献立: 梅しそ風味のとろろそば(母の分は、さらにおいしくなめたけ入り) ひじきとおからの炒り煮、ゆでたスナックえんどう 昨日の残りのポットロースト お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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