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シングル母のアメリカ暮らし

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さく408

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2008.01.18
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息子が生まれた約12年前には、
もうすでに右脳教育という言葉は存在していたと思うけれど、
私は胎教にも早期教育にも本当に興味がなかったので、
どういうものであるかはよくわからない。

妊娠中は、後半「妊娠糖尿病」と診断され、
毎日のエクササイズ、三度の食事の管理と食事日記、
カロリー計算に、食後の血糖値検査、
食前のインシュリンの注射、週1回の医者通い、と
ものすごく忙しい妊娠ライフだったので、
子供が無事に生まれる事しか頭になかった。

生まれて来た子は本当にかわいくて、
とてもニコニコする赤ん坊だったので、
こっちもニコニコしているうちに幼児期を迎えた。

初めての子供が多少「あれ?」と思っても、
比較対象がないので、変に思う親は少ないだろうけれど、
それにしても「この子はちょっと変っているな」と思わされる子だった。

一つの事に集中しだすと、飽きずにそれを、本当に何時間も繰り返す。
川に連れて行けば、石を川に投げ入れるという単純作業を1時間半も繰り返し、
電車模型のコンベンションに連れて行けば、くるくる回る電車を眺め、
外に出そうとすれば大声で泣き、結局7時間もいたことがある。
海辺の水族館の子供コーナーで積み木を同じ形の穴に入れる作業を
だまってもくもくと繰り返し、他の子が来るたびに譲らせ、
他の子が去るとまたもくもくと・・・1時間以上もへばりついていた。
すべては1歳半の頃の出来事だ。

初めての子ではあったけど、同じ時期に子供を生んだ友だちが何人かいて、
よく行動を共にしていたから、長男の集中力の長さは、
すごいなーを通り越してちょっと不安でもあった。
(育児書に言わせると、この年齢の集中力の限度は長くて10-15分)

今思えばその頃に長男はひとりで勝手に右脳を鍛えていたのだろう。(笑)

3歳頃になって、やっぱりちょっと変だなと思ったのは、
おしゃべりが遅いのと、運動能力がいまいちなのと、
集団で行動する中にはなかなか入っていけない事だった。
自閉症も疑われたし、そう思われても仕方のない行動をとっていた。
でもパズルなどをやらせると、ぱぱぱっとやってしまう。
妙な記憶力に優れているなと思ったのもこの頃だ。

結局普通のプリスクールではなかなかテンポがあわなくて
シュタイナー教育の幼児教室に連れて行き、
そのままその関係のキンダーガーテンに進む事になった。

キンダーでの長男の行動を見た先生がセラピストを紹介してくれた。
前にもこれは書いたと思うけれど、その時に言われたのは
「感覚統合障害」と「Central Auditory Processing Disorder」。
自閉症の子供たちが多く併せ持つ、五感の感覚がきちんと脳に伝わらない障害だ。
長男はまた、右脳がものすごく発達しており、反して左脳が眠っていて
その二つの脳のコミュニケーションもまたうまく行ってないと言う事だった。

それからはオン・オフでいろいろなセラピーをするようになり、
キンダーにももう1年いくことになった。
2年生くらいから、大仏のようにおしだまっていた長男が
ずいぶんおしゃべりになって来て、
なんか「普通の子供」になってきた。
もともと体は大きくて実年齢よりいつも2-3歳大きく見えるのに、
実際の発達年齢は実年齢よりも幼い、というすごくチグハグな子供だったのが、
ずいぶんカラダとアタマがお互いに歩み寄った気がする。

音楽やアートには優れているし、手先が器用で手芸も得意。
暗算や、ぱっと見たときの計算などは得意な方だと思うけれど、
論理的にじっくり考えるのが苦手で、文章なども拙い。
体を動かす方はまるでダメで手足の動きがバラバラだ。

今週からはムーブメントセラピーが始まる。
それに先駆けて、またいろいろ先生と話をした。
長男は食事と生活習慣を総合指導するドクターに診察してもらう事をすすめられた。
長男は脳神経の伝達がスムーズにいってない子供にありがちの行動パターンらしいが、
それを改善するのに役に立つそうだ。

なぜこんな事を長々書いているかと言うと、
私はこの息子に膨大な金と時間を費やしている。(笑)
一度普通の医者に相談したら、ひとこと「リタリンを試せ」。
息子はADDでもADHDでもない、というと、
「そうだけど、どういう作用を及ぼすかわからないんだから試してみたら」
これってやっぱり今の主流なのかなと思ったら哀しくなったが、
薬を絶対に使おうとせず、時間をかけて元の問題を何とかしようとする学校で
息子は本当に良かったと思う。

そんなことを繰り返すうちに、いわゆる「右脳教育のすすめ」というのは
一つ間違えると危険なんじゃないかなあ、と思った。
幼児や赤ん坊のうちにどちらの脳が優れている子供なのか、
そんなことはなかなか判断できない。
だけど、もともとバランスが悪い子供に、その発達している方の脳を
より鍛えようとするのはとてもアブナい事なんじゃないかと。

長男は自分のアンバランスさに気がついているし、
それで苦しんでいた部分もあると思う。
子供はそれぞれ個性的で当たり前。
優れている部分とそうでない部分はおのおの違うのだ。
だけどそれをわざわざアンバランスな子供にする必要はないのじゃないだろうか。
なぜ「右脳」ばかりがもてはやされるのか。
「天才」とか「芸術家」とか「創造的」とか響きのいい言葉に踊らされてないか。
長男は確かに「芸術肌」だとは思うけど、「天才」では決してない。
むしろ、学力面ではやや遅れている方だ思う。

今、3-4年前に超個性的で、できることとできないことの差が
恐ろしくハッキリしていた長男は、セラピーやなんかのおかげで
どんどんバランスのいい、普通の子供になって来ている気がする。
それをつまらない、と感じる人もいるかもしれないけれども、
少なくとも本人はそれでしあわせそうな感じがする。
とっても安定して来ているのが感じられる。
「どんな子供にしたいか」ではなくて「どんな子供になるか」
それを親はゆっくり見守っていき、必要があれば、
手を差し伸べて助けてあげる、それでいいんじゃないかなと思う。






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Last updated  2008.01.18 15:39:51
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