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カテゴリ:母のひとりごと
私は「セルフ・エンプロイー」、自営業である。
自営業と偉そうに言えるほどの立派な仕事は取っていないが。 あちらこちらから、ちょっとずつ仕事をもらって暮らしがどうにか成り立っている(本当に成り立っているのか)。ある月はけっこう稼ぐし、ある月は売り上げゼロである。 来年あたり、こんな暮らしに見切りをつけるか、このまま続けるか、少し様子をみようと思う。 本業はグラフィックデザイナーである。イラストも描く。 家で仕事ができるので、ラクといえばラクである。 他にもこまごまと違う仕事もしているが、できたら本業1本でやっていきたいと思っている(でもムリなのよ、今のところ)。 そんな矢先の大事件。 ある会社のロゴを制作し、それにまつわる諸々のものを受注した。 デザインを起こしてファイルを印刷所に送り、出来上がったものを受け取って、チェックし届けるだけだ。簡単でしょ。 ところがそうはいかない。 印刷がまともにあがって来たためしがない。 日本の印刷屋さんは本当に立派である。 日本で仕事していた時だってトラブルはあったが、これほどではない。 最初にあがったものは、インクがかすんでいた。 「刷り直せ」というと「なんだ、このくらい」とこう来た。 とにかく刷り直しを命じた。 次に来たものは、インクはまともだが、版ずれしていた。 「・・・ずれてるね。」「このくらいしょうがない」 「あ・き・ら・か・にずれてるんですけど。」 刷り直しを命じた。 頼むから、ちゃんとやってよ。 というと、「こっちは、人件費も紙やインク代もかかっている。どうしてくれるんだ。」 どうしてって・・・ レストランで腐ったものがでてきたら食べますか。 人件費も材料費もかかっているからって、お金払いますか。 作り直しでしょ、普通。 しぶしぶ刷り直しに応じてくれた。 やっとクライアントのオーケーがでた。 そしてすぐ次のオーダーが来た。 前回、何度も失敗しているので頭に来ているクライアントは、印刷所変えてよ、といってきた。そこで、人から紹介された新しい印刷所に発注。 あがりは完璧だった。きれいだし、ムラもないし、ズレもない。 完璧だった・・・色以外は。 クライアント激怒。 本日SAKUZOはこてんぱんにお叱りを受け、おそらく今後は首を切られ、キャンセルされてしまうのでした。仕事も失ったが、金も失うハメに(大金なのよ。号泣)。 はい、これも私の管理が甘かったせいではありますが。日本の印刷屋が恋しい。アメリカで一人でこの仕事を続けていく自信を失った。 こんな仕事やってらんねえよー!(叫) クサクサしていたので、夕飯は知る人ぞ知るTun Kee Noodleで豪勢に食べました。潮州米粉麺、一杯3ドル95セントなり。 明日から、新しいお客さんを開発しなくちゃなあ。 がんばるぞー。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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