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シングル母のアメリカ暮らし

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さく408

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2004.06.29
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カテゴリ:離婚生活
私の好きな本のひとつに、
フォレスト・カーターの「リトル・トリー」というのがある。

両親を亡くした男の子が、
チェロキーインディアンの祖父母に引き取られ、
山の中で生活する日々の事を綴った
自伝的な小説だ。

その中の祖父母のやり取りがとても素敵なのだ。

はじめてその本を読んだのは結婚する前だった。

いわゆる、ウエディングドレスや
ダイヤモンドの結婚指輪、
南の島の新婚旅行、
白い食器に象徴される、甘い新婚生活。
どれにもまったく興味はなく、
実際、そのどれにも縁はなかったのだが、
この祖父母のような結婚生活が送りたかった。
結婚する前の、小さな願いの一つだった。

小説の中で、おじいさんとおばあさんは
「I kin ya」と言うチェロキーの言葉をよく口にする。
「愛しているよ」という意味でもあり、
「理解しているよ」という意味でもある。
この二つは同義語なのだ。

人を愛するにはその相手を理解しなければならない。
口に出すと簡単な事だが、
私にはとても難しい事のように感じられる。

私たち夫婦はお互いを理解していなかったのだ。

離婚劇に始まって、長い長い話し合いの末、
一度は、いや、二度ほどもう少し頑張ってみようという提案が
向こうからされたにもかかわらず、
すでに離れていた気持はもう元には戻らなかった。

ろくに喧嘩をする事もなかった私たちは、
お互いを理解する努力も怠っていたに違いない。
ケンカをする事がいつも良い事とは限らないけど、
果てしなくつづく堂々巡りの話し合いの中で、
ああ、私たちは本当にお互いを理解していなかったのだなあ、
と悟ったのである。

離婚のきっかけは、元夫の恋だったけれど、
いつかはなるべくして起った結果だったのかもしれない。

ある方のホームページで「魂のかたわれ」という言葉を目にした。
彼女も片割れを探しているのだ。
その言葉を目にした時、元夫は私の片割れではなかったなと理解できた。

私の片割れはどこかにいるのだろうか。
今生では会えないかもしれないけど、
来世では会えるのかもしれない。

いつかその人に出会った瞬間に
はっきりとそれがわかるのかな。

相手を理解できるように。
自分を愛するのと同じく相手を慈しむ事ができるように。

「リトル・トリー」のおじいさんは
息を引き取る間際に、おばあさんに向かって、
「今生も悪くはなかったよ。また会おうな」と
つぶやいて逝くのである。
いつもその下りを読むと、
どんな恋愛小説よりも私の胸を打つのだ。

今、私はひとりだけれど、
そういう人が今どこかで自分を探している。
そう思うと孤独感は薄らぐ気がする。





ところで、愛というのは
何も恋人や夫婦間の事だけではない。

最近、息子がやや反抗的である。
自我が芽生えて、自分という輪郭がだんだんはっきりしてくる年齢でもある。
忘れてはいけないのは、彼らは私ではないという事。
母親は比較的子供にのめりこむ傾向があると思う。
自分のお腹からでてきたのだから、自分の一部のように感じるのだ。

でも育てていてはっきりわかるのは
まるで別人だということ。
大きくなるにつれて理解のできない考え方や行動をとる事も多くなる。
つい忘れてしまいがちになるのは、
彼らに対してリスペクトを怠らないという事。
そして相手の話をよく聞き、理解に努める事。

愛と理解。
愛とリスペクト。
どれも未熟者の私には、
一生かけて学ばなければいけない課題である。


本日の献立:
T・J'Sのピザドウを使った自家製ピザ。
(このピザドウはほんとに安くておいしい、たったの99セント)
サラダ、いちご





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Last updated  2004.06.30 04:54:09
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