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シングル母のアメリカ暮らし

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2004.07.30
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テーマ:たわごと(26828)
カテゴリ:母のひとりごと
つねに心の片隅で恐れている事がある。


「もしも私が死んだら」



子供の頃は死ぬ事がとても怖かった。


一番最初に死の恐怖を感じたのは、小学生のとき。
「サインはV」というドラマをやっていて、準主人公の
ジュン・サンダース(だっけ?)が若くして
骨肉腫という病気で死んでしまうのだ。
バレーボールをやっていた私は
サーブの練習のし過ぎで肩を痛め、
夕日を見ながら、「きっと私も骨肉腫だ」
としくしく泣いた。


母親の「ごはんだよ」の一言で我に帰り、
夕飯のおでんを死ぬほど食べたのだから、
たいした痛みではなかったに違いない。


前にも書いたが
「ホームドクター家庭の医学」を愛読書としていた私は、
やたらと病気の事に詳しくなった。
その二次弊害が強迫観念による死への不安だった。


お腹が痛ければ「胃がん」
頭が痛ければ「脳腫瘍」
鼻血がでれば「白血病」

どんな症状でもまずは不治の病を疑い
家庭の医学をひもとき、
それらの症状に自分が当てはまっていないか
時間をかけてチェックしていたのであった。


まったく時間のムダだった。


何度もガンや腫瘍を疑われた私のカラダは
いつもピンピンだった。


それでも大人になって、子供が出来てから、
「死ぬ事への不安」は現実味を帯びて
いつもつきまとった。


こんな小さな子供を残して死にたくない。
私がいなくなったら、この子たちはどうなるのか。
死んでも死にきれない、成仏できないのでは。
(私はクリスチャンですが、成仏?)


4年前の夏、私の婦人科医から1本の電話があった。
検診の結果が悪かったから、専門医のところへ行け、と
いうものだった。
「結果が悪いってどういう意味ですか?」
「まだ、わからない。何ともいえない」
「それって、ガンとかいう可能性もあるという事ですか?」
「そうかもしれない。とにかく早く予約しなさい」


電話を切って、しばらくは放心状態だった。


ガンだって。
ガンだったら死んじゃうかもしれないってこと?
でっかい不安のかたまりが喉元までせりあがってきた。


とにかく元夫に電話してぎゃんぎゃん泣いて取り乱したのはよく覚えている。


それからしばらくは
本当に生きた心地がしなかった。
10日後にテストをうけ、その1週間後に
「子宮頚がん0期」といわれた。
主治医は、手術は必要だが、今回私はこの病気で死ぬ事はない、と
太鼓判を押してくれた。
0期というのはまだ前がん状態という事だ。
さくっと切り取ってしまえば大丈夫とも言われた。


そして1ヶ月後に簡単な円錐切除という手術を受け
さらに2ヶ月後に細胞診を受ける。
その結果を見た主治医、
「うーーん。Good. It was bad, but good.」
「どういう意味ですか」
「うん、手術した時はね、思ってたより悪かったな。ははは」


がびーん。


「でももう大丈夫。しばらくは定期的に検査してね」



今、1年に一度はテストをしている。
死にたくないからだ。
でも、人間何処で何があるのかわからない。


死んだら神様のところへいく。
(と私は信じている)
だから今は死ぬ事自体はこわくはないのだ。
怖いのは、残された子供たちの事を考えた時である。


人は大切なものを手に入れると、
それを失う事を恐れる。
私にとっての大切なものは二人の息子だ。
彼らを失う事は考えられない。
それに比べたら私の命なんか惜しくはない。
でも、私がいなくなる事でこの子たちが
どんな衝撃を受けるのか
それを考えるといてもたってもいられない。


でも本当はわかっている。
彼らは悲しむだろうけど、それなりに
ちゃんと生きていくだろう。
本当に怖いのは、あの子たちがいつか
私の顔や声も忘れてしまうかもしれないという事だ。


そのために私は今、見えない恐怖におびえる日がある。
馬鹿馬鹿しい事は自分でもわかっている。
あと15年、せめて10年
何事もなく健康でいられますように。
貧乏でも平凡でも、幸せな家族でいられますように。
そして願わくば願わくば、
孫の顔くらいみられますように。
ちょっとは旅行くらい行けますように。


こうして最初のささやかだった願いは
果てしなくどんどん膨らんでいくのであった。





本日の献立;
サーモン・ケーキ(鮭缶と野菜のお焼き)、マカロニサラダ、
ブロッコリー、ゆでいんげん、コーンクリームスープ





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Last updated  2004.07.30 23:39:35
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