シングル母のアメリカ暮らし

私が引っ越した家は、
ガレージの隣にランドリールームがあり、
そこに洗濯機と乾燥機がある。
ちょっとした広さがあり、小さなテーブルが壁沿いに
設置されていてそこで洗濯物もたためるし、
私の気に入っているスペースだ。
夜子供が寝静まったあと、
夕方つっこんでおいた洗濯物を乾燥機から取り出して
その部屋でたたんでたりする。


今夜も子供が寝たあと、
ひんやりした夜気の中を外に出て、
ランドリールームに向かった。
（残念ながら、家の中からは行けないのだ。
ガレージ経由か、裏庭経由）

電気をつけて、洗濯室に入る。



おや、ガレージに何か落ちてるぞ。


その落ちてたものは「あいつ」だった。
「あいつ」はカサカサっと隠れた。







ショックで頭がまっしろに。



夏なので、ときどき奴の話題が他の方の日記でも
話題に上る。それを読みながら、時にはコメントを書きながら
内心「フフ、私ってラッキー。」とほくそ笑んでいたのだ。


この１０年、自分の家屋で見た事はない。
この国に引っ越してきて奴らを見たのはたった３回。
いずれも屋外である。
友人の家のガレージにいるらしい、という話は聞いたが
まさか、まさか、

自分の家のガレージにいるとは思わなかったんだよ！！！（絶叫）



この世で何が一番苦手って、あれほど苦手なものはない。


夜の洗濯室でひとり「ぎゃあ」と悲鳴を上げた私は、
ひとまず外に出て呼吸を整えた。

奴はそんなに大きくはなかった。
最悪の事態ではない。
でもでも１匹いたら３０匹いるというではないか。
やだやだやだ。どうしよう。
でも私は引っ越したばかり、３０匹もいるわけがない。
おそらく迷いこんだんだろう。
このまま見て見ぬ振りをするか、
殺虫剤を片手に闘うか。
こんな時私には「どうしたんだい、ハニー」と
声をかけてくれる存在はいないのだ。
孤高の戦いである。

今夜はおとなしく引き下がって
明日考えよう。
あ、でも今夜奴らが繁殖したらどうする？

そこで私は思い出した。
ガレージに前の家でクモ退治に使った
バルサンの残りがある事を。




ふふふ。これで安心。


半目を開けて、万が一奴がでてきても
見なくて済むように、
手探りでバルサンの入った箱を探した。
あっけなく見つかる。
ガレージの真ん中に設置し、
ドアを閉めて逃げた。


３０分経過


今頃奴はおだぶつのはず。（冷笑）



明日はドラッグストアにいき、
ホイホイと、ホウ酸を買ってこよう。
ホウ酸って英語でなんて言うんだろ。
だんご、作れるかしら。

とにかく１匹見つけた以上
根絶やしにせねばならない。


明日からはまた、
心休まる住まい、をテーマに
G全滅作戦を決行するのだ。（うすら笑い）



（追記）
一夜明けて、先ほどのぞいたが
奴の姿は何処にも見えない。
亡がらもない。どこへ行ったのおおおおおお。（涙）



本日の献立：
焼きサンマ、ガーリックライス、わかめスープ
プチトマト、冷や奴