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シングル母のアメリカ暮らし

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さく408

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2004.10.08
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次男は男らしいコドモだ。

眉間に皺を寄せて「オレ」っていうし。

いつも生傷が絶えないし。

字を書いたり絵を描いたりなんて
ちゃんちゃらおかしくてやってられないみたいだし。



なので、今日あった出来事などを私が聞いても

「おぼえてない」とか

「しらない」とか

「なんにもない」とか

そういう素っ気ない答えしか帰って来ない。




そんな次男には大親友がいる。
3歳の時からのつきあいで、ほとんど毎日遊んでいる。

彼の名前は「スパイダー」。

そしてその正体は私の右手なのだ。



馬鹿馬鹿しいとは思うが、
そもそもの始まりは、私が次男をくすぐるのに、
「スパイダーだぞう」といいながら、
右手をクモのように動かしてくすぐっていた事から始まったのだ。

そのうち、次男はその「スパイダー」に話しかけるようになり、
彼の来訪を楽しみにするようになった。
私は日本語でしか話さないが、スパイダーは英語だ。

スパイダーがくるといつも目を輝かせ、
ハグをしたり、キスをしたりする。
ケンカしてスパイダーが帰っちゃったときなど、
涙目で怒っていた。

5歳半になる今でも、次男はスパイダーと遊ぶ。
夜、布団に潜り込んで、「スパイダー」とささやく。
ちょっとすると「What?」と言いながらスパイダーがでてくるのだ。


夕べの会話。


次男「スパイダー、もう、ご飯食べた?」
スパイダー「あたりまえだよ。今夜の虫はおいしかったなあ」
次男「デザートは?オレのいちごクッキー食べたい?」
スパイダー「いいよ、もう。歯を磨いたから。」
次男「まだ寝ないの?」
スパイダー「うちの親がうるさいからベッドに入ったけど抜け出してきた」
次男「グッド!!じゃあ、ちょっとだけ遊ぼう」

そしてくすぐりっこをしたり、おもちゃを触らせてあげたり、
次男の右手も一緒に布団で滑り台をしたりするのだ。
そしてスパイダーの
「ああ、眠くなったよ。お休み」
のひとことで、次男も「おやすみ」と寝てしまう。

一度はムクっと起き上がり
「ママ、スパイダー帰っちゃった?」
「しー。ここで寝てるよ。」
というと、にっこり笑って、私の右手をさすり
おふとんをかけてくれるのだ。


子供の頭の中というのはわけがわからない。
どうも今の時点では、本当に「スパイダー」の存在を信じているようだ。
どこからみても、私の右手だろうが。
英語だろうとなんだろうと、しゃべっているのも私。
なのに、それでも「スパイダー」と本気でつきあっているのだ。


困るのは、次男は真剣に私の右手と遊んでいるので、
スパイダーを車に乗せて走るときは、私も一緒に走らなくてはならない。
スパイダーが一回転してしまったときなど、
私も一緒に全身をねじらせねばならない。
私は曲芸師ではないのだ。かんべんしてくれ。


スパイダーと遊ぶ利点は、何でもしゃべってくれる事。
何があったとか、何をしたとかいちいち言わない次男が、
スパイダーには事細かに、
学校で誰と遊んだ、何を食べた、何々をした、
などと報告してくれるのだ。

一度など、秘密の話を打ち明けて
「この話は、ママとブラザーには内緒だけど」
とひそひそと小声で言っていた。
ママに内緒の話を私に話しているのだから、けっこう笑える。
おかげでお母様は何でも知っているのだ。
たまに右手にスパイ行為をさせているような
後ろめたい気持になることもある。


8歳の長男は、スパイダーの存在こそ弟に否定しないでいてくれるが、
ときどき冷ややかな目で、時にはニヤニヤ笑いながら、
私と(正確には私の右手と)弟のやり取りを眺めている。

でも私は知っているのだ。
夜になるとこっそり、お気に入りのカメのぬいぐるみを抱き寄せ、
こそこそと話しかけているときがあることを。


子供というのは、本当に面白いものだ。


本日の献立:
カツ丼、永谷園の松茸の味お吸い物、野菜サラダ、桃





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Last updated  2004.10.08 07:38:26
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