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シングル母のアメリカ暮らし

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さく408

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2004.11.15
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カテゴリ:食べてばっかり
私の家の両隣には、それぞれ大きな柿の木がある。
1本は渋柿の蜂屋、もう1本は富有柿だ。
それぞれ大きな木に鈴なりなので、
何百という、オレンジ色の大きな実をつけていた。


渋柿の持ち主はイタリア人のおばあちゃん。
先日彼女の息子が、ほとんどの柿をもぎとった。
大きなスーパーの袋にたくさん詰まった柿を
「ほんのおすそわけ」と二袋もくれた。
その数、約100個。


富有柿の持ち主はうちの大家さん。
その家に住んでいるのは、借り主の初老の夫婦。
先日、大家さん夫妻が、メキシコ人の男の人を雇って
柿の収穫に来た。
私も息子たちと一緒にはしごに上り、
柿の実狩りを手伝った。
「いくらでも持っていけ」と言う大家さんの言葉に甘え、
やはりスーパーの袋に二袋、いただいた。
やはり100個ほど。


せっかくだから、近所に住む友だち等に
お裾分けしようと思い電話したが、
柿というのは好き嫌いがあるらしく、
「お気持ちは嬉しいけどうちは誰も食べないのよ」
と言う友人が何人かいた。


とりあえず、富有柿は冷蔵庫に詰め込んでおく。
こうするとかなりシャキっとしたまま、しばらく持つのだ。
あとはひたすら、おやつにデザートに、子供のお弁当に消費する。


渋柿の方はそのままでは食べられない。
何十分も立ち直れなくなるほど、口の中に強い渋が残る。
ぐじゅぐじゅに柔らかくなるまでほおって置き、
スプーンでくりぬいて食べる。
またはそのグジュグジュになったのを冷凍庫で凍らし、
シャーベットのようにして食べる。
それから、まだ固いうちに皮をむき、
たこ糸でつるして干し柿を作る。


この蜂屋の熟したものはけっこう料理にも向くらしく、
けっこういろいろなレシピがある。
http://members.aol.com/BLaneKY/persimm.htm
なかなかおいしそうなので、今度作ってみようと思う。


私に取っては日本の果物の中でも、
柿は特に郷愁を誘う存在なのだ。


子供の頃に、壷井栄の「柿の木のある家」という本を繰り返し読んだ。
子供のいない夫婦の家にもらわれていった女の子の話だ。
壷井栄は「二十四の瞳」が有名だが、
私はどういうわけか、この話が好きだった。
柿の木のある情景が目に浮かぶような話だった。


幼稚園に入った年に先生がクレヨンをくださった。
みんな大喜びで絵を描き、先生が皆の絵を壁に貼った。
お日様、チューリップ、女の子、ロケット等の絵が並ぶ中、
葉の落ちた柿の木に、たったひとつ柿の実がついている田舎の風景を描き、
それがけっこう上手だったので、異様に目立っていたと、
母親が今でも笑い話の種にする。
詫び寂びのわかる渋い子供だったのだ。(笑)


高校生の頃から、奈良の吉野に憧れた。
吉野へ行くと「柿の葉寿司」という、
柿の葉にくるまれたおいしいお寿司がある。
つやつやの緑の葉は秋がくると、
赤と黄の混じった美しい落ち葉に変わる。
8歳の長男に「柿の葉は美しいねえ」と感嘆させるほどだ。
この柿の葉、煎じて飲めば高血圧に効くと言う。


この家に引っ越して、
両隣に大きな柿の木があると気がついた時、
「この家には長く住むかもな」とふと思った。
食い気と絵心と、両方を満足させてくれる見事な木だ。
今ほとんど実をもぎとられた柿の木は
色あざやかな紅葉で覆われている。
高い梢にわずかにぽつんと残された柿の実には
「木まもり」という美しい日本語がついているのだ。


では柿をこよなく愛する私の好きな句を皆様に。


秋くれば山の木の葉のいかならん そのふの柿はもみぢしにけり
民部卿為家


おそまつさまでした。


柿



本日の献立:
玉子炒飯、焼豚、ブロッコリー、中華風コーンスープ、
そしてもちろん、柿。





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Last updated  2004.11.15 12:04:45
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