シングル母のアメリカ暮らし

先週、今週とやたら忙しい。
仕事が入ってくるのはいい事だが、辛い事もある。
たとえばこんな事だ。


今朝起きたら、次男の声がかすれていた。




やばい。（汗）




とりあえず、温かいコーンスープを作り、
温かい蜂蜜入りレモネードを飲ませ、
軽く食べさせて、薬も飲ませた。


午前中はミーティングが入っているので、
熱もないし、のど飴を持たせて学校に行かせた。
ミーティングが終わり、買い物をして
学校に迎えにいく。


幸い、今日は後の仕事は家でできる仕事なので、
次男も家にいる事が出来た。
とにかくからだを温めるようなランチを与え、
出来るだけ静かに過ごしてくれと願っていたが、
そこは５歳児。
はっと気がつくと表に出て庭で自転車など乗っている。


夕方になって急に調子が悪そうになって来た。
夕方はやはり１時間くらいのミーティングが入っていたので、
いつも来てくれているベビーシッターのYちゃんをお願いしていた。
Yちゃんが長男を迎えにいってくれ、
帰って来てから二人を見てくれる。
作っておいた夕飯も食べさせてくれた。


私が家に帰ると
「何かAくん、具合悪いみたいですよー。」とYちゃん。
熱っぽくていかにもしんどそう。
薬のませて寝かせて、明日の事を考える。


＊たぶん学校に行けない。
＊当然、デイケアも行けない。
＊父親は今、国内にいない。
＊Yちゃんもバイトが入っている。
＊具合の悪い子を他のお母さん友だちには頼めない。


そして、


＊明日は仕事を休めない。





SAKUZO, 大ピンチ。




心当たりをあちこちに電話したが、なかなかうまく行かない。
ひとりの友人が９時から１１時までなら、という申し出をしてくれたが、
その仕事は１時まで。とても間に合わない。
でもYちゃんが、あちこち電話をかけまくっている私を見て、
バイト先に電話を入れてくれていた。
私のあまりの深刻ぶりに、明日のバイトをキャンセルしてくれたのだ。
本当に申し訳ないと思ったが、とても助かった。
明日の仕事はいろいろあって、とてもキャンセルしにくい仕事だったのだ。
先ほどの申し出をしてくれた友人は
長男を学校に連れて行ってくれる事になった。
本当に感謝、感謝だ。


子供というのは突然熱を出したりする。
さいわい、うちの子供たちはかなり丈夫だ。
長男は今までの８年の人生で３回しか風邪を引いた事がない。
でも次男は時々熱を出すのだ。


今までは何とか難を逃れて来たが、
今回は本当に参った。
私はプロジェクトごとに契約をしているので、
フリーランスとして仕事をしている。
ある程度、フレキシブルではあるが、
その分いい加減な仕事をしたり、断ったりする事が多いと
単純に仕事が入って来なくなる恐れは大きいのだ。


仕事が入って来なければ、とーぜん失業状態である。


失業すれば、金が入らない。


金が入らなければ、家賃も払えないし、米も買えない。


なんとシンプルでわかりやすい構図だろう。


だから仕事は頑張らなければならない。
私は米喰い虫を２匹も飼っているのだ。




子供たちには可哀相な事をしているな、とも思う。
調子が悪くても、ある程度の状態なら学校に行ってもらってしまうし、
本格的に具合が悪くなっても、家にはいてやれない事も多い。
本当は家にいて、具合の悪い子を看病してやりたいのはやまやまだ。
でも時として仕事を休むわけにはいかない事もあるのだ。


私が小さい頃、母は家にいた。
午前中に寝て、起きると母がお粥を作ってくれたり、
アイスクリームを買いに行ったりしてくれた。
父が亡くなって、母は働きに出かけ、
具合が悪くなっても私は家に一人で寝ていた。
家の中がしーんとしてどこか心細い感じがしたのを覚えている。
自分の子供にはそんな思いをさせたくないな、と思った。
でも残念ながら、そうも行かなくなったのだ。



離婚を後悔しているわけではないが、
こういう時に、ちょっぴり考えてしまう。
これって働く母親（または父親）が必ず突き当たるジレンマなんだろな。


本日の献立：
豚汁（豚肉、大根、にんじん、ごぼう、こんにゃく、しいたけ、じゃがいも、さつまあげ、豆腐、こずえさんからいただいたお揚げ。バカうま）
親子丼、野菜サラダ