シングル母のアメリカ暮らし

先日、おせちのこと、お正月の事を散々書いておきながらなんだが、
もうおせちは来年まで見なくていいという気分だ。

きんとん、黒豆、伊達巻き、なます。
煮物も焼き物もみりんと砂糖を使っているものが多い。
甘いご飯はもう当分はイヤ、ということで、
やっぱりおせちは元旦だけ食べればいいやという心境である。

で、もうすっかり正月気分も一気に吹っ飛んで
やれキムチチャーハンだの、
タコスだの、インドカレーだの食べている。


ここ半年ぐらいのお気に入りは、
中東風のご飯だ。

野菜とヒヨコ豆を煮たものや、
お肉のシチューをクスクスにかけて食べたり、
ピタパンになすやゴマのペーストを塗って、
クミンのきいたハンバーグをはさんで食べたり（ほんとは羊肉）。
今夜は子供たちにカレーとナンを食べさせて、
私はひたすらニンジンにハマス（ひよこ豆のペースト）を
つけて食べていた。友人の得意料理だ。
レンズ豆と野菜のスープや
柔らかいご飯をぶどうの葉でまいたレバノン料理も
最初は苦手だったが、今や好物の一つ。


息子のクラスにはシリア人やレバノン人、トルコ人などの親がいて、
彼等に教えてもらった料理や、
ペルシャ人の友人にごちそうになった手料理、
中東に住んでいた人から教えてもらったレシピなど、
苦手な羊肉以外はかなり口に合う事に気がついた。
オリーブオイルやにんにく、クミンやコリアンダーをきかせた
煮物や炒め物はけっこうあっさりしているが、
豆類を多く使うのでけっこう腹持ちもいいのだ。


私は日本人なので、やっぱり和食が一番のスタンダードだけど、
韓国、中華、タイにベトナム、インド、ペルシャに
中東と、好きなものの幅は広い。
巷で人気のイタリアンやメキシカンも好きだけど、
要はやっぱり郷土料理って何でも美味しいんだなって思う。


それにしてもここにいて、
いろんな国のスーパーがそこここにあって、
デリも充実しているし、どんな食材も手頃な値段で手に入る。
それだけを考えても、
いやしんぼうの私は、やっぱりここに住みたいなって思う。


本日の献立：チキンカレーとナン、手作りハマスとピタパン、にんじん
ナスのペースト・クミン風味