シングル母のアメリカ暮らし

昨日は実は私の誕生日だった。


といってもこの年になるとめでたくも何ともないので、
できるだけ目立たないようにひっそりとやり過ごそうと思った。


子供たちにも言わなければわからない。
まだ曜日や日にちの感覚はさほどないのだ。
でもいちおう誕生日なので楽しく過ごそうと思ったのだが、
数時間の急な仕事も入ってしまい、
子供たちは時間で預かってくれるデイケアに頼んで一日慌ただしく過ごした。


家に帰ってからもふとした事から子供をこっぴどく叱ってしまい、
親子ともにふてくされた気分で過ごしていたのだが、
このままじゃなあと思い、食事に行くことにした。


こういう時はあそこに限る、ということで
シーフードバッフェのレストランTに行った。
ここはお誕生日の人は無料なのだ。
B級ではあるけれど、
寿司、刺身、サラダ、カニや海老、
天ぷら、揚げ物、炒め物、果てはうどんやラーメン、
そしてデザートの種類も充実している。


値段は食べ放題系にしては安くはないけれど、
カニ好きの長男、刺身好きの次男を連れて行くと
十分なお徳感がある。
ましてやバースディクイーンの私は無料だ。
という事で３人で連れ立って、攻めまくった。


子供たちには店に行くまで何も言わなかったのだが、
「今日はママのお誕生日だから、お店の人がごちそうしてくれるんだよ」
といったら、長男は「ママが何にも言わないから知らなかった。
僕は何にもプレゼントないよ。」と淋しそうに言った。
次男が「じゃあ、明日ストロベリーショートケーキを作ろう」
と言う事になり、結局それは月曜日のお楽しみという事になった。
（本日はちょっと別件で忙しかったので）


私は昔から、自分の誕生日というのがあまり好きではない。
というより、自分が主役になるとか、そういうのが苦手。
だからあまり人にも言わないし、誕生日はたいていひっそりと過ごす。
でも子供におめでとうと言われるのはやはりそう悪い気分でもないのだ。


本屋に行って、一人１冊ずつ好きな本を買い、
（と言っても私は仕事のソフトウェアの本を買ってしまいました。泣）
ジュースを買って家に帰る。
買ったばかりの本をカウチで読みながら、次男が言った。


「今日はママの誕生日だから、ママのベッドで３人で寝よう。」


これは別に私にとってそう嬉しい提案でもないのだが、
ふたりが張り切っているので従う事にした。
川の字で寝るのは久しぶりだ。
次男とはよく添い寝をするし、私が自分のベッドに戻ると、
今度は明け方ごろ、長男が潜り込んで来る。
でも３人で寝るというのは滅多にない事。
温かくて幸せな気分で眠りについた。
こういうのもたまには悪くはないな・・・



１時間後、川の字は乱れに乱れ、
次男に蹴られ、長男に乗っかられ、
「やっぱりやめときゃ良かった」と次男のベッドに
泣く泣く避難をするかわいそうな母の姿がそこにあった。



本日の献立：いただきもののお赤飯、きんぴらごぼう、コロッケ、
野菜サラダ、ゆで餃子