シングル母のアメリカ暮らし

今夜で剣道のお稽古をはじめて４週め。
最初の３回は本当にきつかったが、
今夜はまあまあ余裕があった。
最近カラダを動かすってことがなかったから、
汗を流す気持良さを久しぶりに思い出した。


何しろ、こんなこと高校生以来していない。
みんなで輪になってかけ声とともに準備体操とか、
稽古の終わりに「素振り１００回でシメ」とか、
足の運び方が悪くて竹刀でこづかれるとか。

あたしは４０過ぎなんですよー。
マジでこんなことやらなきゃいけないんすかー？
と斜に構えてみてもカッコ悪いし。
一生懸命やってみた。


うう、気持がいいじゃないか。


というわけで、すっかりはまってしまった私。


今夜も、一生懸命（キーワード）やっていたら
むこうから頭を丸めたお地蔵さまのような男が
ちょっと恐い顔でやって来た。
「ここはね、手を伸ばしてパーンといくんだよ」
と英語で説明を受けた。
「はいっ。はいっ。サンキュー」と
間の抜けた返事でうなずく私。


手を一生懸命伸ばすようにして
真剣にやっていたら、今度は誰かに足をこづかれた。
すると今度は若いお兄ちゃんが
「足。足は真っすぐ平行に。
フラフラしない！」とこれもまた英語で。
再び「はい。サンキュー！」と答える
変な日系のおばちゃんのような私。


肝心の息子どもはどうだ。


何度か書いているが、長男の運動神経はズタズタだ。
本当に見ててかわいそうになるくらい
コーディネーションが悪いのだ。
もうこれは先天的なものなのでしかたない。
とーぜん目を付けられっぱなしだ。
ある意味で得しているとも言える。
とにかく目立ってしょうがないので、
先生がいろいろと入れ替わり立ち替わり
彼の横について指導してくれている。


「面！面！」と叫びながら
前に打ち込んでいく動作の時、長男の番になり、
その連続した動きを見て何かに似ていると思った。
何だろう。すっごく変。
と長男の動きを見ながら考えた。
あ・・・・畑を耕す人だ。
背中を丸めて、手を曲げたまま、
竹刀を一緒に上半身ごと振り下ろしている。
先生もどこから直したらいいかわからなくて
途方に暮れていたようだった。


次男も、そこそこ何とか頑張っている。
あの歳だから、ぎこちない動きは仕方ない。
次男に関しては先生もまだそれほどうるさいことは言わないようだ。
本人もかなり楽しんでいるのでそれでいいのだ。


週2回の稽古、１回はカブスカウトと重なるので
週に１回しか行けないのがとても残念。
たまにはちょっとカブスカウトをさぼって
こっちに来ようかな、なんて考えてしまう私。


せっかくだからこの機会に
ちょっと頑張って、カラダを動かすということを
もう少し習慣化できるようになれたらいいな。


週に一度でも汗を流せるし、
息子たちと一緒に何かを習えるし、
長男のコーディネーション向上にも役立つし、
息子たちの「刀剣関係使用欲」も満足させられるし、
月謝すんごく安いし、
そのうえご家族３名様以上は割引だって言うし、

もう剣道さまさまだ。


来週もがんばるぞ。
（お尻は今のところ変化なし）