シングル母のアメリカ暮らし

タイトル通りだ。
元夫の奥さんに会った。

今まではあまり機会もなかったし、
会いたくもなかった。
一応、私たちの離婚のきっかけになった人だし、
嫉妬という気持はもうホントにないけど、
彼女に会って、その頃の嫌な気持を思い出したくなかったし、
何だか会うのが嫌だったのだ。

でも今日はハロウィン。

子供たちはダディと一緒に回りたいと言う。
彼等が住んでいるのは大きなアパートなので、
子供たちが回るのに適している場所ではない。

子供たちは前の家の近くを回りたいそうだ。

「じゃあ私は家にいるから、
子供たちと奥さんと一緒に回ってくれば？」
と元夫に言った。

そしてその一行に長男の友人、Bくんも参加することになった。
B君のお母さんと私は仲良しなので、
一緒に家で待機してお茶を飲むことにした。



６時半きっかりに、元夫と嫁が姿を現す。




でかい。



予想はしてたがホントにでかい。



元夫だって身長が１８６センチあるはずなのだ。
その元夫と同じくらい背が高い。
ほっそりしてて、足も長い。
まるでモデル体型だ。
美人、とは言いがたいけど、
栗色のサラサラしたきれいな髪をして、
お肌もとてもなめらかだ。

「きれいな人だなあ」と思った。



私はシラフじゃ太刀打ちできないことがわかっていたので
ポカホンタスの衣装を着て、頭に鳥の羽をさしていた。
彼女の前ではほとんど道化もいいところだった。（笑）


子供たちが回っている間、
Bくん母とお茶を楽しむ。
ハロウィンの日はいつもたくさんお菓子を作ることにしている。
何故だかわからないけど、いつもそうしているので、
今年もたくさん作った。
熟し柿のプディングとアップルパイ、
クッキー、ブラウニーを並べてテーブルに置いておいた。
どっちにしても明日の晩のクラスミーティングに持っていくし。


元夫たちが帰って来たので、
お茶とデザートを勧めた。
Bくん母子はその場で帰り、
我が家の小さな丸テーブルを
元夫夫妻と子供たちと私が囲んでお茶を飲む。


こんな風に、お菓子を食べながら、
５人で笑いながら世間話をしているなんて、
３年前には誰が想像しただろうか。
不思議なことに、元夫夫婦を見ても、
何の感情も起こらず、それどころか
元夫嫁と不思議なほどに打ち解けて話までしてしまう
哀しいポカホンタスの姿がそこにあった。（笑）


ま、いいんじゃないの、こういう関係があってもさ。


それにしても元夫は変わった。
見た目は変わらないけど、中身が変わった。
私と一緒にいたときは、
いつも車だのバイクだの「じーゆーえぬ」だの
男のおもちゃを買い求め、遊んでばかりいた。
もうそれらのほとんどはきれいさっぱり処分し、
前ほどものに執着しなくなったようだ。
料理のひとつもしなかった男が、
けっこうご飯を作るようになった。

今の奥さんのおかげなんだろうな。

幸せなんだろう、きっと。

いい人見つけたんだなあ、としみじみ思う。





ちぇ、勝手にやってろ、おまいら。（笑）