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シングル母のアメリカ暮らし

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さく408

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2006.02.18
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いつもピアノの練習の日には、
教えてくれている友人一家と夕飯をともにする事が多い。
かつては水曜日だったので毎週食べていたけど、
彼等の都合で金曜日になってしまい、
金曜日は息子達が父親宅に行く日なので
食事をする回数も減ってしまった。
でもたまにこちらも金曜と土曜をスイッチしたりするので
今日のように一緒に食べられる日もある。


この家族は中国系アメリカ人のカップル、LとE。
7歳の男の子がいる。
半年前まで二年ほど、Lの母親、リリーちゃん(仮名・85歳)
が一緒に暮らしていた。
リリーちゃんの家が障害者向けにリモデルされていたからだ。
そしてちょうど入れ違いに、三女と暮らしていたシシリアちゃんが、
時々この家に滞在するようになった。
リリーちゃんはよく奥に引っ込んでいたが、
遊びに行ったときなどは必ず奥から出て来てくれて
一緒にお茶を飲んでお喋りした。
子供の頃から私は比較的お年寄りにはウケがいいのだ。
(若い男に受けがいい方がいいんだけどさー)


リリーちゃんはいつも私が作る食事を楽しみにしてくれていたそうだ。
理由はおそらく、彼女にとって目新しい献立なのと、
私はあまりきっちりと塩分制限をしなかったからだろう。
実はそんなにちゃんと制限をしていた事は知らなくて、
友人夫婦も週に1度の私たちとの夕飯くらい、
そんなに厳しく制限しなくてもいいだろうと思っていたようだ。
リリーちゃんが家に帰ることになって、
何だかんだ1年半ほど毎週一緒にご飯を食べてわけだし
結構私もそれなりに寂しかった。
今でもリリーちゃんに会いたいなと時々思う。


シシリアちゃんは二年前に脳溢血をして以来、
右半身がマヒしてしまい、車椅子の生活をしている。
子供は4人いて、友人Eは次女。末っ子の三女と普段は暮らしている。
詳しい理由はしらないが、昨年の夏くらいから行ったり来たりしている。
彼女はまだ76歳なのだけど、言葉も若干不自由なせいか
10歳くらい年上のリリーちゃんより年上に見える。


シシリアちゃんはすこーし気難しくて寂しがりや、心配性。
友人夫婦はそれぞれクラスを取ったりしているので忙しく、
昼間は家にいない事が多いのだが、それが不満のようだ。
いちおうヘルパーさんはつけているのだけれど。
一度、ヘルパーさんが急に来れなくなってしまい、
私がシシリアちゃんシッターを頼まれたことがあった。
Eがいないことが彼女の不安を煽るらしく、15分おきに
「Eに電話してくれ」と私に頼んだ。


以前からEが私にこぼしていたのは、
母親との折り合いがあまりよくなく、
母親は末っ子の三女を溺愛しているので、
無意識にEのやる事なす事にケチをつけるそうだ。
それを裏付けるようなことを2人になった時にいろいろ話してくれた。


シシリアちゃんは三女のところに早く帰りたい。
Eのことは娘なのでもちろん愛してはいるが、
彼女とは考え方がどうも合わない。
この家は寒い。食べ物もあまり合わない。
ここでは彼女は何もする事がない。
三女の赤ちゃんに早く会いたい。
男の子(この家の孫の事)は騒がしくてかなわない。
1時間以上もの間、シシリアちゃんの愚痴を聞いていた。
私から見て、Eは相当しんぼう強く優しく母親に接していると思う。
彼女は誰かにただいろいろ言いたいだけなのだろう。


今日はEは留守にしていて、
ヘルパーさんとシシリアちゃんはエクササイズをしていた。
これは毎日彼女がしなくてはならない事だ。
でもやる事をすごく嫌がっていて、子供のように抵抗する。
私はその時キッチンで餃子のタネを作っていたのだが、
今日はヘルパーさんは相当手こずっていた。
私もたまに、ちょっとだけお手伝いして
シシリアちゃんをなだめたりすかしたり。
そのうち、Eが家にいない不安も手伝って、
「私はこんな事したくない。死にたい、死にたい!」
と大声を出し始めた。
ヘルパーさんも相当参っていたようだけど
とてもしんぼう強い人で彼女を一生懸命ケアしていた。


Eが帰ってきて、落ち着いて放心状態になった彼女。
私はシシリアちゃんのテーブルに一緒に座り、
Eがキッチンで他のものを用意している間、
おしゃべりしながら餃子を包んでいた。
香港で生まれ育った彼女は、私が餃子を包むさまを見て
「わあすごい。早い早い。上手だねえ」と喜んだ。
「一緒に手伝ってくれる?」と頼んだら
「いいよ。もう上手には出来ないけどね」と震える手で
頑張ってやってくれた。


「もうすぐ、三女さんのところに帰るんでしょ。
寂しくなるね。EもLももちろんそうだろうけど、
私も寂しくなっちゃうよ」と言ったら、
「そうだね。私も寂しいよ。遊びに来てね」と言ってくれた。


夏に私の母が遊びに来た時、
毎週母をこの家に連れて来た。
その時はたまたまリリーちゃんもシシリアちゃんもいて、
3人のおばあちゃんが集ったのだ。
とはいっても日本語しか話さない母、
英語しか話さないリリーちゃん、
年を取りほとんど広東語になってしまったシシリアちゃん。
ちっとも話は弾まなかったけど、
シシリアちゃんはよく「お母さんは元気?」と聞いてくれた。


年をとって、カラダが不自由になり、
いろんなことが思い通りにいかなくて、
イライラもするのだろうし、不安にもなるのだろう。
ぶつける相手はそれこそ自分の子供くらいしかいないのかもしれない。
それでもこうやって体当たりで親の世話をしていた
LやEはエラいなあと思う。
それに引き換え、母を置いてアメリカまでやって来てしまった私。
妹がいる事をいいことに甘えているなあと思う。
もう少し親孝行をしたいけど、いったい私に何が出来るのか。
しばらく日本に帰ってなかったけれど、
今年はちょっと帰ってみようかな、と思った。






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Last updated  2006.02.19 12:35:16
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