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シングル母のアメリカ暮らし

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2006.03.23
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カテゴリ:母のひとりごと
子供の頃から夕方というのは苦手な時間だった。


小さかった私にはそれがどういう意味かもわからないなりに
何となくもの悲しい雰囲気だけは察知していたような気がするのだ。
いつも遊んでいる公園からちょっと遠くまでいってしまい、
豆腐屋さんのラッパの音を聞きながらトボトボと夕日に照らされ、
不安で心細い思いを抱きながら足早に帰った日。
家に帰って、窓の外が暗くなったのを見てホっとしたのを覚えている。


父の死を叔父から知らされた時、病院の屋上から真っ赤な夕日を眺めた。
はっきりと夕方という時間が自分に意味をもたらした、
これが最初の日だったかもしれない。


友人から彼のお兄さんの不治の病を知らされた時。

母親の帰りがいつもより遅くて、いても立ってもいられなくて、
弟と妹をせき立てて駅まで行くバスに乗り込んだ夕方。

近所の友だちが引っ越していった、そのトラックを見守った時間。


いつもそんな時、真っ赤な夕焼け空がそこにあった気がする。
それとも古い昔の記憶なので思い返しているうちに、
そんな風に記憶が塗り替えられてしまったのかもしれない。
私の中では夕方というのは死や終わりを意味しているのだ。


自分の精神状態がいい時、夕日はきれいだなあと思う。
切ないような哀しいような気持で眺めながら、
それでもその色や移りゆくさまを楽しむことができる。


結婚して幸せだったし、子供が出来てもっと幸せだった。
今思えば異常なくらい、元夫は家に帰って来なかった。
長男が生まれてすぐ独立した彼は、昼も夜も仕事をしていた。
夕飯だけ食べに家に帰って来て、またすぐにオフィスに戻っていった。
そんな日々が当たり前だと思っていた私もまたおかしかったのだ。
夕方になると家にいるのが何となく嫌で、
まだお座りも出来なかった長男をベビーカーにのせて
近所の公園まで散歩に行った。
いつも夕焼けを眺めながら歩き、私の顔を見ている長男に
「カラスの子」や「ゆうやけこやけ」を歌っていた。


元夫が離婚を決めた時から夕方になると
私は精神的に不安定になった。
顔を掻きむしりたくなるほど不安だったし、
とにかく夕日が射すようなところにいたくなくて
ショッピングモールのような場所を子供を連れてうろうろした。
夜になってあたりが闇に包まれるとほっとするのだ。

私と元夫は何度かやり直そうとした。
家を出て、また戻って来たりもしたし、
子供達をベビーシッターに預けて夕方の海に行き
何時間も座り込んで話し合ったりもした。
最終的に元夫がすべての荷物をまとめて出て行ったのを
家に帰って来て知った時も、ベッドルームはオレンジ色に染まっていた。


元夫のことはとっくにどうでも良くなっている私だけど、
あの日のことは記憶の底に封印してあって、
こうやって書いていてもディテールは思い出さないようにしている。


何でこんな事を書いているかと言うと、
私にとっての嫌な季節がだんだんやって来ているからだ。
子供達を父親宅に送り届ける時、元夫が彼等を連れて行く時、
たいてい決まって夕焼け時なのだ。
その度に夜がやってくるまでうつうつと暗く落ち込んでしまう自分は、
実はあんまり自分で思っているほど立ち直っていないのかもなあと思う。
普段たくましく野太い私は殺されても死にたいとは思わないけど、
そんな時だけは夕日と一緒に消えてしまいたいなあと思う。
それはほんの一瞬で終わるので、暗くなる頃には
「さて、と何食べようかなー、へへ」となっているので、
ちっともご心配頂くにはおよばない。


ここ最近本当に仕事ばかりしているので、
ちょっとアタマが疲れ気味なのかもしれない。
それこそ朝起きて顔も洗わないうちにPCの前に座り、
昼はドタバタとかけずり回り、
子供が寝てからは、PCの前でフネをこぐまで仕事する。
いちおう毎晩12時を終業時間としているので(笑)
そのあとで元気があればこうやって好きな事をしている。
でもその位忙しくしている方が、余計な事を考えなくてすむのだ。


でもねー、なんかさびしいよねーこういうの。
いつかまた「ああ、きれいだなあ」って夕日を眺められる日が来るのかなあ。





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Last updated  2006.03.24 08:18:23
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