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シングル母のアメリカ暮らし

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さく408

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2006.04.11
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カテゴリ:離婚生活
今日は次男のバースディ・ディナーということで、
またまたTodaiレストランに行った。
ちょうど元夫の兄も州都から来ていたところだったので、
元夫夫婦と義兄、息子達と私の6人で食事に行った。
不自然だ。
不自然きわまりない。
何故、私がここにいるのだ。


昔、長男が3歳だった頃、
彼が通っていたプリスクールで
クリスマスパーティがあった。
一人のお母さんが誰かと仲良くお喋りしていた。
息子が仲良くしていた同じ年の男の子のお母さん、
昔映画によくでてたロザンナ・アークェットという女優にそっくりで
若く、スタイルもよく、とってもチャーミングなお母さんだった。
「こんにちは。今日はお友だちと来たの?」
「うーん(と苦笑いして)、友だちは友だちだけど。
彼女はね、私の元夫の奥さんなの。つまりうちの子の継母ってわけ。」


ままはは。(あんぐり)


紹介された彼女もどうみても20代で赤ちゃんを抱えている。
「ほら、この子はうちの子のハーフシスターなのよ。
かーわいいでしょ。もうすぐ1歳なのよ。」
そして2人でやっぱり目はお兄ちゃんに似ているだの何だの、
きゃっきゃっとお喋りしていたのだ。


ははがむすことままははとそのあかんぼといっしょに
きゃあきゃあとおしゃべりしているの図

は私をとても驚かせた。
(ちなみに何故か父親はその場にいなかった)


そりゃアメリカは離婚大国かもしれないが、
離婚した夫婦はそれなりに葛藤があるはずだ。
あるから離婚したのだ。
彼女の息子はその時やっと3歳。
赤ん坊は1歳。
この、恐らく二年の間に彼女と元夫は離婚し、
元夫はさっさと新妻をめとり、赤ちゃんが出来ている。
そしてこの2人はまるで親友のように笑いあっている。
早い。
いくらインスタント文化のアメリカだからって。
レンジでチンじゃあるまいし、
展開が早すぎませんか?


その時に、仮に私が離婚して、
同じような展開になったとしても、
元夫の新しい妻とこんなふうに連れ立って出かけるなど
考えられないなあと思ったのを覚えている。



そしてそれから3年、
当時は思いもよらなかった離婚という現実が、
私の身に降り掛かって来た。
うまくいっていなかった兆候もあったけど、
浮気をするような人ではないと、
信じていたのに、ものの見事に裏切られ、
彼女の写真をも見つけてしまい、
とってもとっても辛い日々を過ごした。


結局離婚をする事になり、
元夫は彼女にプロポーズをし、
彼女とおフランスにハネムーンにでかけ、
彼女との新居をうきうきと整え、
子供達と引き合わせ、
そして今に至るのだ。


・・・て一気に書くととっても簡単だけど、
その時その時でいろんな気持の葛藤があって、
そのつど何とか折り合いをつけて来なけりゃならなかった。
でももう今は向こうに赤ん坊が出来ようが、
目の前でいちゃいちゃしようがぜんぜん平気だ。
そう思っていた。


でも土曜日の次男の誕生日、
彼女が元夫のビデオのバッグを開け、
何かをごそごそ探しているのを見てものすごい違和感を感じた。
そのバッグは元夫が日本にいるときから使っていたものだ。
ふたりでよくいろんなところに出かけ、ビデオを撮った。
私はあの重いバッグが好きじゃなかったけど、
どこでもいつでもビデオを撮りためていた元夫は
いつもいつも持ち歩いていた。
アメリカに来てからも結婚してからも
いつもそのバッグはそこら辺に転がっていたのだ。
そして私はいつもそこから必要なものを取り出しては
撮影中の元夫に渡していた。


すごく当たり前の事なのに、
彼女がしゃがみこんでそのビデオバッグをガサゴソやっているのをみて、
あ、今の元夫の奥さんは本当にこの人なんだ、って思った。
嫉妬でもない、あきらめでもなく、喪失感でもない。
でもそういう現実をリアルに目の前につきつけられたという感じ。


もうひとつ自分でもびっくりした事は、
次男のバースディケーキにろうそくを灯し、
皆で歌を歌っていた時。
次男の背後に立っていた私の向こう側で
元夫が次男をビデオに撮り納め、
その横で彼女が一生懸命うれしそうに写真を撮っていた。
本当に不思議な事だけど、その時思ったのは
「ああ、これで私はいつ死んでも大丈夫かも」という事だ。
きっとこの人が元夫と一緒に育ててくれる。
きっとこの人ならうちの子供達を邪険にしたりしないだろうって。
そう思ったら、安堵感でいっぱいになった。
そしてまた鼻の奥がちょっとつーんとした。


今日食事を一緒にしたのは、
次男の誕生日だからだ。
それでも別にすごく嫌なわけではない。
不自然だよな、こういうのとは思いつつ、
どんな状況でも結局は受け入れてしまう自分の強さと
そしてちょっと嫌だなあと思っても嫌と言えない自分の弱さと
両方が同居しているんだなと思った。


新妻は寿司が好きらしい。
「日本人はお寿司を家で作るの?」
彼女が聞いて来た。
「うん。こういうお寿司(にぎり)は家庭ではそんなに作らないけど、
巻き寿司やほかにいろんなタイプがあるから、そういうのは作る。」
「ふーん、難しいのかな」
「うーん、ちょっと最初はコツがいるかもね。」
「そう・・・」
「今度、教えてあげようか?」
彼女の顔がパっと輝いた。
横で義兄が目を丸くして私を見ていた。
私も何でそんなことを言ってしまったのか。
ビックリしたけど、でもでまかせを言ったわけでもない。
そうしてもいいな、と思ったのだ。
ただ、その時元夫と子供達はいなかったけど、
元夫に聞かれなくて良かった、と思った。
なんか、奴を喜ばせるのは好きじゃない。
奴はずっと私と新妻に友だちになって欲しがっていた。
ムシのいい話だ。


新妻と元夫は仲良く手をつないでレストランを出て行った。
私は義兄と世間話をし、子供達はうれしそうに走り回って、
元夫夫婦と私たちの間を行ったり来たりした。
屈託がない。
これでいいんだと思った。
別に私がものすごく我慢をしているわけでもない。
元夫達と一緒にいる事がそれほど苦痛なわけでもない。
そりゃ気は使うけど、嫌というわけでもないのだ。
子供達に取ってはこの方がいいんだという気がする。
元夫の家族はいつまでも私を家族の一員として
扱ってくれている。
そして彼女を新しい家族として温かく迎え入れている。
子供たちにとって、この新しい環境が、
彼等の家族なんだろう。


いい人ぶっていると思われるのかもしれないけれど、
リリースできる憎しみは捨てた方がずっとラクだ。
それでも時々過去の感情が蘇って来る事もあるし、
そういう時はそのままその感情に身を沈めて過ぎるのを待つのがいい。


昨日の夜、やはりシングルマザーの友だちと、
夕飯を一緒に食べた。
子供達が隣の部屋で遊んでいる時
彼女がふとこう言った。
「離婚した夫ってある意味でいつまでも夫なんだって、
そう思った事ある?」
「うーん。夫かあ。よくわかんないなあ。
でもそうだね、愛してはいないけど、
子供に何かあった時、真っ先に相談できる人ではあるかなあ」


すると彼女はこう言った。
「私たちはね、お互いに大嫌いなのよ、相手の事が。
息子がいなければ関わりたくないくらい。
顔も見たくないと思う時もある。
でもお互いに何か調子のいい時は、相手を思いやる事も出来る。
あんなに嫌いな相手なのに、他人に悪口を言われると
庇ってしまうときもあるのよね。
それにいい意味でも悪い意味でも、
ここまで他人を嫌いになれるってこともそうそうないしね。
そういう意味ではやはりまったくの他人とは違うんだろうなあ。」


なるほどね。
彼女の言う事も何となく分かる。
であって愛し合って、子供を作って
歯車が噛み合わなくなって、
愛情が今度は憎悪に変ったりもする。
でも確かに赤の他人をそこまで憎む事も滅多にないだろう。


「そういう意味でも夫婦って言うのは
離婚しようが添い遂げようが、
いろんなカルマでつながっているんじゃないかなあ」


なるほどね。
でも願わくばいいカルマでつながっている人が
他にいるといいね、お互いに。










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Last updated  2006.04.11 16:09:09
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