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シングル母のアメリカ暮らし

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2006.04.25
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カテゴリ:母のひとりごと
人と比較するのは本当に良くない。
人は今あるもので感謝するべきだ。


息子達の学校はお金持ちも多く、
夜景を見下ろす高台の豪邸、
20席ほどある映画館付きの家、
バルコニーに丸テーブルを10個以上置いてパーティの出来る家、
広い庭にテニスコートのついている家、
などを多く見ても来た。
実際、元夫の兄の家も豪邸で時価6億円とも言われている。
でもあまりにも私の現実からかけ離れすぎていて、
それらの家で過ごしていても、
特別うらやましいとは思わなかったし、
こんな家に住む気分をいうものを想像する事も出来なかった。


比較していたらきりがない。
今の私の家は2ベッドルームで、
せまいキッチンと、まあまあサイズのリビング、
広くはないけど庭があり、バラの木がたくさん植わっていて、
フルーツの木も何本かある。
ガレージに小さな洗濯室もついている。
今の私たちにちょうどいい大きさだ。
私が育った団地に比べたらかなり素晴らしい環境だ。
だから今まで別に不満があったわけじゃない。


でも今夜、元夫に頼まれて彼の留守宅に行ったのだ。
高級住宅地にたたずむ二階建ての大きな家。
いつも門構えだけしか見ていないし、中に入った事はない。
でも子供達の話から、けっこう大きい家だというのは知っていた。
家の前にでているゴミ箱を3つ、門の中に入れて欲しいという事だったので、
渡されていたリモコンで、自動でひらく門を開けて中に入った。


「ママ、家の中、見たい?」
子供達が外から中をのぞこうと、私を案内してくれた。
「ここが僕たちの部屋。ここはダディのオフィス。
リビングルームはここで、ほら、プールもあるよ。
ダディたちの部屋は二階で、ミュージアムみたいに広いよ。」
子供達は無邪気にも私に案内する事がうれしくてしょうがないらしい。
元夫は防犯用に家の中の電気をつけていったので、
外から家の中がよく見えた。


リモデルされたとてもきれいなキッチン。
大理石のカウンタートップ。
きれいな真新しいフローリングの床。
広々としたリビングルーム。
清潔そうでこざっぱりと片付いた家。
庭は広く、いろいろな花が咲いていて、
小さいけれど十分な大きさのプールもついている。


大きく開いた出窓から、素敵なキッチンを
背伸びしてのぞいていた自分の姿が窓に映った。
なんか、とても惨めな気分になってしまった。


今まで見てきた丘の上の豪邸は、
私にはまったく関係のないものだった。
でもこの家は、私の家とは比べ物にならないほど大きいとはいえ、
普通の人がちょっと頑張れば住めるサイズの家だ。
それでも広告に「エグゼクティブ・ハウス」とうたわれていただけあって、
若い夫婦が、2人で住むにはもったいないほどの大きさだ。
そしてそこに住んでいるのは、私の元夫と新しい妻、
そして私のふたりの子供達なのだ。


彼等が4人でこの家でくつろいでいる時に、
私はあの散らかったせまい部屋で、
ひたすら内職のような仕事をしているのかと思ったら、
なんかとっても暗い気分になってしまった。


私にはもう恐らく一生住めないだろう家。
どんな豪邸よりも遠い存在の家。
子供達は、この二つの家を行き来している事を
いったいどう感じているのだろうか。


家路について、複雑な気分でドアを開けた。
見慣れた光景が、
乱雑なコーヒーテーブルの上、
床に散らばったレゴのピース、
ふたを開けっ放しのピアノ、
シャンプーしたばかりの古いラグ、
そんなものが妙に温かく出迎えてくれた。


すると不思議な事に、
私の隣にいた長男がつぶやいたのだ。
「ホーム、スウィートホーム」


そっか、この家が私の家だ。
私と子供達のかけがえのない家だ。
せまくても
散らかっていても
中古の安い家具しか置いてなくても
私たちはこの家に守られて暮らしているのだ。


「ちゃんと片付ければ、さ。
この家もそう悪くはないよね。」
誰にともなくそうつぶやいてしまった。






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Last updated  2006.04.25 18:58:07
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