シングル母のアメリカ暮らし

何だか、ずっと更新していなくて、
これが何と８月最初の日記。
これじゃ日記とは言えないなあ。


姪っ子がいる間、怒濤のような毎日で、
息子達のサマーキャンプの送り迎え、
姪っ子の英語学校の送り迎え、
その間を縫って仕事をし、お客に会い、
買い物や、小旅行に出かけ・・・
なんてやっていたら、あっという間に１ヶ月が終わってしまった。


姪は先週帰国し、息子達は他州の祖父母の家に
父親とその妻と一緒に行ってしまった。
正直言って寂しいなどと感じていられないほど、
仕事はたまり、家の中はとっ散らかり（っていつも言ってるけど）
洗濯物も山積みで、今でもまだ片付かない。


そんな中、今回は子抜きで、独身者の集まりに出かけた。
というより、運転手に任命されてしまったのだ。
そっち方面の友人の中でミニバンを運転するのは私だけ。
６人の人間を一度に運ぶためには私（というより車）が必要で、
全員で、ここから２時間近く北の、
ワインで有名な観光地へ出かけた。


パーティ自体はそれなりに楽しかった。
ある人のお宅の庭で開催されたそのパーティは
１５０人ほどが集まり、テーマはハワイアン。
土中に埋めた豚の丸焼き（というか蒸し焼き）
たくさんのトロピカルフルーツやカクテル。
参加者はアロハシャツやムームー、ラバラバなどを巻き、
入り口でレイをかけてもらって、参加。


庭にプールのある家なんて珍しくもないが、
庭に野球場がある家ははじめてみた。
しかも本当に大きい、芝生とグラウンド。
ちゃんとした「草野球場」が庭にあるのだ。
そこで、食事の後、３０年ぶりに（笑）
ソフトボールなんかしてしまった。
打順は２回来たが、ちゃんと２回ともヒットした。（自慢）


そしてその後は、あらかじめ呼んでいた
フラダンスとファイヤースティックの登場。
１時間ほどのショウを楽しんだあとは
フラダンスを教えてもらった。
簡単そうでけっこう難しかった。


そうつらつらと書いて行くと、
さも楽しい１日を過ごしたような気がするのだが、
実は何となく気がふさいでいた。
子供を連れてくれば、子供の世話を焼いたりして
何とか間が持てるけど、
自分一人だと何だか手持ち無沙汰で、
そういう時って気分も萎縮して人と話す気にもなれず、
何だかとってもシラけた気分になってしまう。
大体私はやっぱりパーティって苦手だ。


なんだかここには私の居場所はないなあ。


ぼんやりとそう感じながら、
飲み物をすすったり、フルーツをつついたり。
ソフトボールやフラダンスに参加したのも
間が持てないからだ。
そういう意味では今回のパーティはよかった。
おしゃべりを楽しもう、なんてヤツが一番嫌なのだ。



ところで今夜、元義母から電話があった。
子供達がどれだけいい子にしているか、
彼等がどんなにいい時間を過ごしているか、
事細かに教えてくれた。
末の義弟が婚約し、この秋結婚するし、
今回、４人兄弟が全員揃ったので、
元義母はとても幸せだったようだ。


日曜に教会へ行ったあと、
長兄一家、次兄一家、
三男の元夫と新妻と、私の子供達、
そして末弟とその婚約者、元義両親と
一家が勢揃いし、庭で皆で食事をし、
ファミリーピクチャーを撮り、
子供達は思い思いに楽しく遊び、
兄弟達は楽しく談笑し、
その奥さん達も楽しんでいた・・・と。


元義母は嬉しさのあまり、
私にそれを事細かに楽しく報告したのだ。


４年前まではそこにいるのは私だった事も忘れて。


何だか聞いているうちにどんどん悲しくなって来て、
それを「そう、そうなんだ。良かったね」などと
相づちを打ちながら、涙が流れて来た。
ま、これも人生の試練だな、と思いながら。
元義母に気づかれないようにするのが大変だった。


こう書くと、元義母の事を悪く思う方もいるだろうが、
彼女はそれほど無神経なわけではない。
私の事を本当に気遣ってくれているし、
離婚した後も本当に娘のように接してくれている。
でも今回はあまりに嬉しくてつい言っちゃったのだろう。
それにもともととても楽天的な人だから、
そして自分自身が数多くの不幸に見舞われたときも、
頑張って耐えて、くぐり抜けて来た人だから、
最近「もうぜーんぜん平気。今はもう幸せ一杯」と
のたまった私の言葉をそっくりそのまま
素直に受け止めているのだ。


電話を切った後、
最近感じた事のないほどの寂しさに見舞われた。


教会に行っても（もちろん信心しに行ってるんだけど）
何かそこにとけ込みきれない自分がいる。
子供達の学校関係でも習い事関係でも、
何かいつも自分は異邦人のような気がしてしまうのだ。
数は多くはないけれど、とてもいい友人は何人かいる。
それだけでも有り難いと思ってはいるけれど、
こんな風に寂しかったり人恋しかったりする時に
「ちょっと来ちゃったぜ、へへへ」なんて出来る相手はいない。
別に恋人なんかじゃなくていいんだけど、
友人だって皆子供や家族がいるし、
結局ネットに張り付いて、仕事をして、
そうやって夜がふけていくのだ。


家族がいてもひとりぼっちだと言う人もいるし、
子供がいるだけましだと言う人もいる。
寂しさは誰の心にもあるのだから、
自分だけ特別だなんて思ったりもしないし、
世の中にはもっともっと苦しんでいる人や不幸な人がいる。


だから何だというのだ。


こんなふうに思う時間が多いから、
最近は「日本に帰りたい」とか
「あんまり長生きしたくない」とか
現実逃避をする事ばかり考えてしまう、
本当はネのクラーイ私がここにいる。


あ、でも明日の朝には治ります。
だって朝ごはん食べに行くんだもーん。
も、ねよっと。