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シングル母のアメリカ暮らし

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さく408

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2007.03.20
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先日の日曜日のこと。


私はこの何年か、教会で日曜学校の先生をしている、


今まで受け持ったのは、
12歳、7歳、8歳、4歳。
毎年担当が替わる。
今年はまた7才児のクラスだ。


去年、おととしと常に9-12人位のクラスだったので、
今年は3人だけのクラスと聞き、「楽勝じゃん」と思った。
事実、初日はかわいらしい、素直な女の子二人だったので、
「奴」が来ても、そう大変でもないだろうと思った。
ところが私が甘かったのだ。


「奴」というのは、教会の子供のひとりで、
なかなか見事なくそガキぶりを発揮しているTくんだ。
周囲の大人にいつも叱られ、時にはかなり本気で怒られる。
でもめげない。まともに人の話も聞かないし、
いつもふざけてクラスの邪魔をする。
幸か不幸か(笑)毎週は来ないので、
顔を見ると、5割り増し大変になることを覚悟しなければならない。


いつも最初の時間は合同クラス、
そして2時間目に年齢別のクラスに分かれるのだが、
最初のこの時間にある先生が
「悪い言葉を使うのは自分の心が汚れるんですよ」
というようなことを言ったのだ。
この手の子供はすぐにピン、とくるのだ。
「おい、Fワードって知ってるか?」と
隣のおとなしい女の子に声をかけた。
「やっぱりね」と心で思いながら「T、その話はもう終わり。」
と彼の話を静止しようとしたら、
なんと私に向かって、にやにやしながら中指をおったてたのだ。



とーぜん、私は静かに彼の手を引っ張り、
後ろの席に座らせ、「何でここに座らせられているか、わかるね」
と言った。そして、手短に「その行為は許される行為ではない」
ということを伝えた。こういう子にクドクド言っても逆効果だからだ。


この子は弟とともに、実の母親の姉、
つまり彼らの叔母に引き取られている。
実の母親は麻薬中毒だったと言う話だ。
彼らにもその影響がかなり出ていると言う。
確かに兄弟そろって落ち着きがなくいつも騒ぐ。
母親(叔母)は見る限りではかなり厳しく、
でも愛情豊かに接しているように見えるので、
躾のせいだけでもないのだろう。
しかも彼女は働いていると言うのに、
週に4時間以上のボランティアが要求される
応募でしか入れない学校に入れている。
教育熱心でもあるのだろう。


さて、その後、年齢別のクラスに分かれた。
いつもこの子はふざけるし、騒ぐけど、
忙しくさえさせておけば、たいていそのことには熱中する。
ただし長くは続かないので、こちらもやることを変えて、
テンポの速い授業にしないといけない。
彼がいるとなかなか大変で手抜きもできないのだ。(笑)


ところがこの日は違った。
最初の時間から「おふざけ反抗全開モード」だった彼は
年齢別のクラスに行っても大変だった。
座らない、いすの上で飛び跳ねる、歩き回る、
他の子の邪魔をする、わざと妙な声を出す。
私は彼に3回ほど注意をし、警告を与えた。


「あともう1回注意を受けたら、よそのクラスに5分行かせる」



とーぜん聞きやしなかったので、
手を引いて隣の、大きいこのクラスに連れて行こうとしたら、
ニヤニヤ笑って抵抗するのだ。
仕方ないのでこちらも実力行使とばかりに
彼の体を持ち上げ、ドアから出そうとした。
すると笑いながら「NO! NO!」と言ってたはずの声が
泣き声に変わったのだ。


びっくりして、顔を見たら、
大きな目から涙をぼろぼろこぼして泣いていた。

仕方がないので座らせて話をした。

「隣のクラスには行きたくないのね」

悔しそうにそっぽを向きながら、うなずくT。

「でもどうして行かされそうになったかわかってるよね」

無言で斜め方向をにらみつけて泣いている。

「ここはね、遊ぶところじゃないよ。教会なの。
もちろん楽しみながら勉強したいと思うけど、
ふざけて騒いで遊ぶところではない。わかってるよね。
あなたは、私やここにいる友達だけじゃなく、
ここにいる以上は神様にもリスペクトしなくちゃいけない。
私も、隣に行きたくないあなたの気持ちをリスペクトするから、
あなたもそうしてくれるよね。」


まだ怒った顔で、私をにらみつけながら、
それでもうなずいてくれた。
私は顔の涙を拭いてやり、授業に戻った。


それからいくらもしないうち、
仏頂面で座ってたTが、他の子がやってたプリントを
自分もやっていいか、と聞きに来た。


「いいよ、もちろん。」とプリントを手渡したら、
急に機嫌を直したように、ひとつひとつ問題をやっては
「ねえ、これであってる」「ここはこの色を塗ればいいの?」
などと熱心に質問してくるのだ。


最初ははじめて子供に泣かれてびっくりしたが
(あ、自分の子は別ですけど・笑)
泣いたせいで彼も何かが洗い流されたような感じだった。
とても協力的で、今まで見たこともないようないい子に変身していた。



「じゃまた、来週ね」
「ばいばい」
と出て行ったが、
まあ、これからもきっと手こずらされるに違いない。
でもああいう手のかかる子にかぎって、
いつまでも忘れられない子になったりするんだろうなあ。





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Last updated  2007.03.20 13:45:33
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