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カテゴリ:楽しい出会い
先日の日記に書いたお客さんに
その後も2回ほど会った。 最初に会った時は奥さんに会えなかったが、 2回めは会えると思っていた。 なのに妻は忙しくてまた彼ひとりだと言う。 ちぇ。 でも今度はどんな面白い事をしてくれるのか、 期待感でわくわくした。 その日はお引っ越しと契約書のサイン。 それからアパートの中のインスペクション。 オフィスで待ち合わせた彼は、顔を斜めに傾けニヒルに笑い、 ものすごい力でブンブン握手をして来た。 痛いんだよ。(涙) 朝っぱらからオフィスのお姉さん達に、 気障なジョークをばらまいて、 和やかな場を作っていた彼は、 タダだと思ってコーヒーを何回もお代わりしていた。 相変わらずポーズはキメキメだ。 しかも引っ越しなのに白いテーラージャケット。 テニスの王子様もまっさおだ。 その格好で別のアパートから積んで来た、 徳用サイズの洗剤やスーパーの袋に入った缶詰などをせっせと運んでいる。 相変わらず楽しいなあ。 そして、今日、やっと念願の奥様に!!!! いったいどんなオンナがこーいうオトコと 結婚しようと思ったのか。 とっても興味があった。 彼女は細面のこぎれいな、ちょっとケバイ化粧のイタリア人。 (あ、ちなみに彼はイギリス人でした) 電話でも感じたんだけど、低音のハスキーボイス。 素性を知らなければオカマかとも思えるほど。 でも彼に比べたらずっと普通のヒトだ。 今日は社会保障事務所に連れて行ったのだが、 待合室の椅子に3人ならんで座った途端、 彼が無言で彼女の尻をチョロッとさわったのを私は見逃さなかった。 新婚だから仕方がないが、社会保障事務所でやる事じゃないぞ。 彼女と私は初対面だったのでいろいろお話をした。 彼は朝のコーヒーを飲んでいないので、ほとんど死人同然。 それでも妻の尻をさわる元気はあるんだな。 彼女が私のステイタスを聞き、 グリーンカードや二重国籍の話になり、 そんな事から私が結婚して離婚した話になった。 「ねえねえ、私も再婚よ。しかも3回め」 知ってるよ。(とは言わなかったけど) 「あなたはもう再婚したの?それともこれから?」 「再婚?予定もないし、多分しないと思う。」 すると彼女は愕然とした顔で 「正気なの?んまあ、あなたって強いのね。 すごいわ。本当に強いんだわ。 私はダメなのよ。ひとりじゃいられないの。」 それでコイツと結婚したのか??? なんだかとても微笑ましい夫婦に見えて来た。 社会保障番号の手続きを終えて出て来ると、 妻が夫に言った。 「あら、あなた。目元に何か赤いものができているわよ。」 「ええ???本当かい」 あまりにも大げさな反応に私も彼女も驚いた。 「大丈夫よ、たいしたことないわよ。ほんの小さいの」 たしかに言われなければわからないほど小さい。 引っ掻き傷か虫さされか。 「本当か。医者に行く必要はあるかな」 私と彼女は思わず笑ってしまった。 「そんなんで行ったら医者が驚くわよ」 車に入ってからもミラーを覗いて気にしている。 本当に不安そうだ。 「大丈夫かな、医者に行かなくて」 「ああ、もう。行ってらっしゃい。 あなたは医者へ。私は仕事に行くから」と ばっさり切り捨てられてしまった。 ちょっとシュンとしている気障男。 やはり妻が主導権を握っていると見た。 今日でいちおう彼等との仕事も終わり。 何だかつまんないなあ。 もうちょっと見ていたかったのに。(笑) さて次に会う人はどんな人だろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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