氷山の楽書き帳(危機管理意識)
大阪で地震があった。マグニチュード6.1の規模の地震である。被害の状況がTVでたくさん流れた。マグニチュードは「1」違うと地震の規模は32倍になる。3.11の東日本大震災の地震の規模はマグニチュード9.0今回の大阪北部地震と比べると簡単に計算して約10,000倍も東日本大震災の大きかったことになる。加えて、津波と原発事故が重なり未曾有の大災害になってしまった。3.11から7年が経過して東北の地震の爪頭は今だに復旧、復興途中である。TVのニュースを見ながらつくづく思った。やはり、大きな地震を自分が経験していないと危機管理意識が目覚めないのだ。地震が一度起きればライフライン、交通網は遮断される。情報は錯綜し、良しにつけ悪しきにつけネット上でいろいろなことが拡散する。そんなことも分からないのか?大阪駅でタクシーやバスを待つ多くの人たち、車で移動する人、学校の校庭に児童を集める様子を見て「あ〜この人たちは全然学習していないんだ!」と思った。公共のインフラはこの7年の間にずいぶん進化したがそれにすっかり慣れきっているといざという時に何も自ら判断が出来ないのだろう。大体、タクシー待ちの列が300メートル以上もあって2時間も3時間も待っているなら危険回避しながら、目的地まで歩ける距離なら歩いたらどうだろう。大きな地震は、水道管など破裂させることなど造作もないことで「水」の確保が地震が収まったらすぐに始めることが重要である。電話は固定電話、携帯電話はまず、使えない。Lineは繋がりやすいと言うだけで確証はない。日々の生活の中で危機管理意識を高く持っていないともしもの時に何も出来ず、途方にくれる自分がいるのだ。さて、日本は何故「地震大国」なのか?日本列島はユーラシアプレート、太平洋プレート北米プレート、フィリピン海プレートという4つのプレートがひしめき合ってる。プレートどうしはあるところで衝突したり、沈み込んだりひずみが出来たりしている。そのようなプレートの境界では地殻変動や火山活動が盛んになる。日本は、まさにそのようなところに位置している。日本の国土は、地球上の陸地の面積の約400分の1にしか過ぎないが、日本列島、そしてその周辺からは地震や火山噴火のエネルギーが地球全体の約10分の1も発散している。これこそが「地震大国」の所以である。7年前の地震と津波と原発の記録のVTRを何本も持っている私は、年に何度かあの恐ろしかった映像を見てあの時を思い出し、自分がそうなったら今度はどうしようか、どうすれば一番ベターなのかを模索し、日本の自然や地球のメカニズムを勉強している。日本は、いつどこで地震が起きてもおかしくない。地震が起きれば、火山も誘発される。「地球は活動期」に入ったのであると思っている。自分のところは大丈夫などとは夢にも思っていない。南海トラフ、東海沖地震、東京直下型地震などなど危険と隣り合わせの毎日である。それから、もう一つ。「富士山」の噴火である。もし、富士山が宝永年間のように噴火したら東京はあっという間に「死の街」になる。そして、日本は、東と西とに分かれてしまうかもしれない。危機意識。危機管理能力。身につけるためにはまず、そのものを知るところから全てが始まる。