新 緑仙の日々是好日(偕楽園 好文亭 お茶会)
好文亭は、水戸藩第九代藩主徳川斉昭の別墅(べっしょ)ですが、そこは己一人が楽しむ所ではなく、民と 偕(とも)に楽しむ所として作られました。「好文亭」の茶会のお部屋は菊の間、梅の間、つつじの間、桜の間、萩の間、紅葉の間、竹の間などを通り奥御殿へと進みます。偕楽園は、大名庭園ですが全国にある大名庭園とは大きく異なるところがあります。それは、池が配されていないことです。これだけ、広大な面積を持つ庭園なのに「池」が無いのは不思議でしょう。何故かと言うと偕楽園の眼下には「千波湖」が広がっているからで、わざわざ、小さな池など作らずとも大きな湖を眼下に見た方が美しいからではないかと思われます。台風が接近していましたからあまり、はっきりとは見えないかも知れませんが偕楽園からは、こんなふうに市民の憩いの場所「千波湖」が見えます。当然、好文亭からもっとよく見えますよ。遠くに「キバナコスモス園」が見えています。これも偕楽園の一部です。茶会は奥御殿の「西塗縁」に畳を敷き詰めて茶室仕立てに設えておりました。お席は今回は「江戸千家」が担当しています。お庭には芙蓉の花がちょうど満開を迎えていました。お軸は「掬水月在手」「水を掬(きく)すれば月 手にあり」と読みます。これは、上句で下句は「弄花香滿衣」で「花を弄すれば香 衣に満つ」です。上句は、ちょうど今頃の月見の会などで多く使われる掛物です。お席順は、石州流の重鎮の先生が勤められますので私は、お次客の席に座ることとなりました。お点前中の写真撮影は出来ませんが外国のお若い女性たちもご一緒で楽しいお席になりました。お正客も少々目のやり場に困るほどの長い生足。正座が出来ることを何度も褒めておいででした(笑)お茶碗も秋らしく私は次客でしたので秋草模様に月の絵柄のお茶碗で一服頂戴致しました。さぁ、駐車場まで歩いて行きましょう。何しろ、広いので着物で歩くと疲れます。常磐神社を通り抜け、長い石段を下りて行きます。一日の茶会でしたが顔馴染みの方々もいらっしゃるので和やかな時間を過ごせました。雨が降らずで本当に良うございました。三日にわたるブログをお読み頂きました皆様にも感謝でございます。有難うございました。台風18号の被害もほとんどなく無事に台風一過を迎えた青空の9/18敬老の日です。にほんブログ村にほんブログ村