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カテゴリ:不幸と幸せの隣り合わせ
レストランをオープンして日が浅い頃、60代前半と思われる女性が店の入り口で行きつ戻りつしていました。
私もどうしてよいのやらと思いつつ声をかけてしまった。 「いかがされました?」 その女性は、私の顔を見つめ「いつかこの店に入りたいと思ってみていました」 そう小さな声で答えて下さいました。 その声をきき「ならば是非今からお入り下さい」私はお誘いしました。 「でも。。。こんな服で、しかも疲れて陰気くさいのに失礼です」 私はその時自分の思いを素直に伝えました。 「だからこそお入り下さい、コーヒーを頂きましょう」 そのご婦人は、勇気を持って私と店に入って下さいました。 心を込めたスープをさし上げて、一息つかれた頃にコーヒーをご一緒に頂きました。 ご婦人は、ポツリポツリと心のうちを吐露して下さいました。 「生きる事に疲れました。。。介護が辛くて苦しくて、もうどの位笑いの無い生活をしているのか。。。」 本当に辛かったです。 その言葉を聞いて一歩も前に進めない自分がいました。 全身が固まっていくのがわかりました。 でも私は、その方の涙とお礼の言葉に救われました。 「疲れすぎて、何時死んでも良いと思っていました、けれど温かいスープと、美味しいコーヒーに救われました」 そう言って下さいました。 私も勿論幸せでした。 ほんの少しだけ、たとえ5分10分でもその方の気持ちを優しくしてさし上げられて。 涙をとどめなく流し私を見つめ「何時か又来ます、ここに」 私こそ有難い言葉でした。 走馬灯のように思い出したワンシーンでしたが、今の私の身に起きた現実と重なります。 疲れを知らないような私でしたが、もう無理、そう思える日々が続き体も心もガタガタです。 安定していた血圧は上が189下が119に。 降圧剤を飲んでも下がらず。 頭はふらふらし、体も芯が取れません。 ミスも多く、仕事に集中出来ず、虚無感のみが残り、攻撃される時間に心身ともに壊れてしまったようです。 明日は、元気になりたい。 少しでも笑顔で。 しかし、心と体が反比例しているのです。 掃除も天職と思えるほどに毎日繰り返ししていたのに。。。体が動かないのです。 ブログもおぼつかないのですが、少しだけでも心を楽にしたい。 それだけの思いで書いている私がいる。 きっと私など入門したばかりかもしれない。。。 わがままな自分に嫌気もさしますが、自分を立て直す一歩なのかもしれない。。。。。 そう思いつつ、今の時間を生きてます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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