「発声のメカニズム」と「演奏における実践」
「うた」の定期練習日。最近の練習では、曲の練習に入る前にTせんせからのレクチャーが入ることが多いです。Tせんせが話される内容は、「うた部」が演奏する上で「共有しておくべき認識」なんだと思います。TRは、「理科の実験」のようなTせんせのレクチャーを毎回おもしろおかしく聞いています。今日のポイントは、「呼吸法」と「響きのポジション」。(以下の文章は、あくまでも「TRの練習メモ」ですので、ソコントコご了承くださいまし。)【呼吸法について】「自分の持っているパワーを最大限に引き出すテクニック」の鍵は、「呼吸法」が握っているんだそうです。これって、「発声法」のなかでも一番ムズカシイ領域らしい。この「鍵」を握っているのが、おへそから握りこぶしひとつ分下にある「丹田」と呼ばれるトコロ。ココは、「ハラの底から笑う」とか「おかしくてハラがよじれる」とかいう部分。そぉ、「笑うこと」って、すっごくエネルギーを使うのです。この「パワーのみなもと」を「うた」に活用したときに、「パワフルな演奏」ができるんですって。あと、腹式呼吸のときに「おなかがふくらむ」のは、「おなかに空気がはいっている」わけではないのです。「空気」は、「肺」にしか入りません。あと、「肺」は「自らが動いて空気を出し入れしている」のではありません。そんな動きをするのは、「心臓」だけです。「肺」は、その周辺器官の筋肉が動くことによって動かされているのです。で、その「筋肉の部分」で大きな働きをしているのが「横隔膜」。「腹式呼吸」では、この「横隔膜」が下がって(広がって)腹部にある内臓を押し出すことによって、「おなかがふくらむ」のです。そして、われら「うた部」が目指すのは「腹式」を超えた「完全呼吸」。「横隔膜」(腹式)に加えて肺周辺のすべての筋肉(肩・胸・背中など)をフル稼働して、丹田を基点に「パワーを炸裂」させるのです。なにはともあれ、「完全」を目指すためには、まず「腹式」から鍛えていかなくては!【響きのポジション】よく「発声の本」で書かれている「理想的な響きのポジション」のひとつとして「オペラ・ポジション」と呼ばれるものがあります。Tせんせが話されたのは、「理想的な声の美しさ」を保つ「オペラ・ポジション」に対する「プロテスト」かもしれません。この場では、キーワードのみご紹介を。「100%の『美』は、『醜』に等しい。真実は、『醜』と『美』の対比のなかから見出される」TRたち「うた部」は、あえて「完全なる美」にプロテストし、「真実の演奏」を目指します。【おまけ:ニホンゴの発音】ニホンゴの発音の「スタンダード」について・・・えぇ~!そうだったの!?(あとはナイショ)【実践:その1、ベートーヴェン『ミサ曲ハ長調』】たんでん!たんでん!”Gloria”!(パワー炸裂)【実践:その2、バッハ『クリスマス・オラトリオ 第5部1曲目』】は、速すぎますっ!カラダがついていきません(泣)「パワー」に加えて「敏捷な運動能力」が必要だワ。・・・オッス、精進します!